WEBデータを、自ら分析できない経営者は危ない。

WEBの仕事話

現場に出るのは当たり前。その上でデータを見るのが重要

こんにちは、さぼてんです。突然ですが、皆さんが勤めている会社の社長は、自分で会社のデータを見ることができますか?

税理士の決算報告を聞いたり、会議で出される資料を見れるか、という意味じゃないですよ。

社内の基幹システムや、出来ることなら、WEBの分析ツール(GoogleAnalyticsなど)、BIツールなどを使って、自分で、会社が置かれている状況を、正確に把握できているか、という意味です。

もし、そうでない。どころか、パソコンさえ使えない、というなら、

正直その会社、危ないと思います。ちなみに大手は知りません。中小企業に限っての話ですが。

ちなみに、これに見事に当てはまるのが、ウチの会社です。(笑)

ウチの社長は70代なんで無茶言うなと言われそうですが、そもそも、その年でいまだに社長を続けていること自体が、もはやメリットより、デメリットの方が大きいと思いますね。

今は、すでにインターネットがリアルを内包しているような世界です。

なので、ユーザーの行動データをどれだけ集め、それを戦略に生かせるかが、企業の生命線になります。

その要となる「データ」を、自分の目で見ない経営者に、私は正直ついて行きたくないです。

ひと昔前は、現場に出てこない社長は危ないと言われましたが、私は現場に来るのは当然として、データを見ない社長はもっとヤバいと思います。

部下は必ず、自分に都合のよい報告をする

なぜなら、人は必ず嘘をつく生き物だからです。

特に、WEBに関しては、私もそうですが、一人のWEB担に任せっきりな会社が、中小にはとても多いです。

私が作成するレポートや、報告するデータを、経営者も含め、社内の誰もが疑わず、そのまま信じています。

GoogleAnalyticsや、Yahoo、Googleの広告管理画面を操作できる人間が、社内に私しかいないからです。

自分がいうのも何ですが、これ会社として、非常にまずい状態だと思いませんか?

私も人間ですからね。正直、都合の悪いデータは誤魔化したくなりますよ。やりませんけども。

データが正確でなければ、戦略そのものが瓦解するんです。

そんなことは、国の不正問題が散々報道されているのだから、誰でも分かる理屈です。

にもかかわらず、チェック機構を働かせようとしない、自らデータを見ようとしない。

一体なぜなんでしょうか。

データに基づいた成功体験がない世代が、部長クラス

大きな理由は、データに対する認識の世代差だと思います。

中小企業の部長、役員は、データは自分で見るのではなく、報告を受けるものと、思っている人が、非常に多いと感じます。

本気で事業を伸ばしたいなら、なぜ自分でデータを見ようとしないのか、不思議だったんですが、話しているうちに、何となくわかってきました。

こういう方たちは、データ分析をもとにした成功体験がゼロなんですね。

報告を聞いたり、ニュースで見ても、自身で体験してないので、所詮他人事。

データの重要性を「分かったつもり」になっているだけなんです。

だから、自分でデータを見ようなんて思わないし、その重要性も分からないわけです。

経営者は自らデータを見て、WEB担の抑止力となるべき

私は、自身がそうだから思いますが、社内のWEB担を軽視するのは、経営者にとって、非常に危険だと思います。

その気になれば、データを改ざんすることが容易に出来る立場であり、金銭を誤魔化すわけではないので、罪悪感も少ない。最悪ばれても、多少の数値いじりなら、ケアレスミスでした、で通ってしまいます。

それにより、企業としての最も重要な戦略の根拠が揺らぐ恐れがあります。

また、社内のWEBを全て把握しているという事は、会社の状況や、今後の行く末を、誰よりも予測しやすい立場にいるという事でもあります。

なので、「この会社ヤバいな・・・」と思ったら、あっさり退職します。

WEB担は、どこでも求められる人材なので、転職に不安はありませんし、私のように独立を目指す人も多いでしょう。

ではどうするか。

私は経営者は、自らデータ分析スキルを身に付け、自身が社内のWEB担に対する抑止力として働くよう努めるべきだと思います。

社長が分析ツールを使える、自身でアカウント権限を持っている、となれば、WEB担も、そうそう誤魔化すことはできません。きっちり正確な報告をするよう、務めると思いますし、他所もこうだと思えば、気軽に転職しなくなる、かもしれません。

なので、まだ世代交代しておらず、60~70代の方が社長をしてたら正直厳しいですが、次に社長になる後継者の方は、ぜひ、自分でデータ分析が出来るスキルを身に付けて欲しいと思います。

会社の、そしてWEB担の、健全な未来のためにも。