フリーランスとして独立する際、700万円より意地をとった話

会社やめてからの人生

そういえば、コロナ騒ぎで忘れてましたが、独立してからもうすぐ半年。はやいもんです。

今の所、メインのクライアント様から、中々よい報酬を頂けていることもあり、前職並みの年収にはなりそう。

フリーランスなので、いつ収入がゼロになるか分からないですが、とりあえず一安心。

ちなみに、私の当面の目標は、年収600万円です。

それだけあれば、過剰な節制もせず、コツコツ投信に積立して、55~60歳くらいでリタイアできる、という私の(甘い)目算です。

仕事は好きなので、趣味のペースで続けると思いますが。(なのでセミリタイアかな?)

このまま順調にいけば、難しくはない印象です。

さて、ちなみに、年収600万が目標の私ですが、実は、スタート時からそれを達成する道が、ありました。

それは、「前職の仕事をそのまま引き継ぐこと」です。

私は、社内唯一のWEB担当者で、

  • コーポレートサイトの運営
  • ECサイトの運用
  • LPのデザイン改修
  • サーバー管理
  • リスティング広告の運用
  • SEO

など、ほぼ全てひとりでやってました。中小企業では、よくあることです。

なので、辞表を出した時は、それはもうアレなことが色々ありましたが・・・。

それは、置いといて。

私の抜けた穴をどうするか、会社が考えて出した決断は、

「フリーランスとなった私に、そのまま全部お願いする」

ことでした。

私が経営者でも、そうするでしょう。

替えの人材は全然見つからず、外部に頼るとしても、どこにお願いしたらよいか、分からない。ツテもない。

となれば、それなりのお金をだしても、勝手の分かる人間に頼みたいのは、無理からぬことです。

リスティング広告の予算も、田舎の中小企業としては大きく、〇百万円だったので、代理店に頼めば、それだけで毎月うん十万円かかります。

で、会社は、私にリスティング広告運用の継続、および、サイトなどの管理を、求めてきました。

金額は月60万円。それだけで、年収720万円です。

フリーランスの門出としては、これ以上ないスタートでしょう。

もう一つ、それなりの仕事を見つかれば、すぐに年収1000万円オーバーです。

(実際、今受けてる仕事と合わせれば、余裕で超えます)

しかし、私は断りました。迷いもせず。即答で。

なぜか。

「意地」です。単なる。それ以外に理由などありません。

私は、変わらない体質、見栄しか考えない経営者、腐った役員、など、全てに嫌気がさし、最後は、私の信念的に、許せないことを会社がしたため、辞める決断しました。

なので、たとえ報酬がよかろうと、これ以上、この会社と仕事で関わりたくはなかったのです。

多分、今フリーランスをしてる人達も、最後の会社を辞める時は、多かれ、少なかれ、いろんなことがあったのではないでしょうか。

結局、何度お願いされても、私は断り、後釜の人材を探すことになりましたが、結局、見つかりませんでした。

なお、風のうわさで聞いたところによると、今も、見つかってないようです

サイトが飛んだら、沢山の人に迷惑をかけることになるので、

サイトとサーバーの管理が出来る人、リスティング広告の運用をする人。だけは、私の責任で引き継ぎました。

リスティングはそもそも、代理店→インハウス→元の代理店に戻す

というだけなので、スムーズでしたが。

あとは、残念ながら、事業理解がなければ、簡単に引き継げるものでもなかったし、

会社も報酬をあげてまで、人材をとる気がないみたいなので、モチベも上がらず。

それでも、流石に色々心配になり、会社の若者に全部教えるから、1ヶ月くれ、といっても、「ウチの会社にいる若者なんかに、ネットのことが分かるはずない!」と、SNSさえろくに使わない役員の方々から拒否されたので、もう諦めました。

いまもおそらく、変わらない感じで、元気にやってるでしょう。

友人と飲んだ時、この話をすると、「後悔してないか?」と聞かれますが、全くしてません。

つまらない意地ですが、意地をすてたら人生つまらないと思ってるので、それでいいです。

ただ、これは独身だから出来ることで、奥さん、子供がいたら、多分、無理だったろうなぁ。と思うくらいには、私も人並みです。

これから、フリーランスになる人へ。

おそらく、最初の顧客になる可能性が高いのは、「今の勤め先」でしょう。

関係が良好なら、そのままつながった方がいい。

でも、関係を断ちたくて辞めるなら、多少、報酬がよかろうと、断った方がいいです。

私は、あれ以来、ストレスが一気に減って、健康的な生活を手に入れることができました。

これなら、700万円なんて、ぜんぜん惜しくありません。

健康と、ストレス要因の排除は、他の何よりも、代えがたいのです。

では。