23年ぶりに見た「エヴァンゲリオン」は、やはりよく分からなかった

会社やめてからの人生

新世紀エヴァンゲリオン。このアニメを見たのは、もう23年程、前のことだ。

当時、洋画に嵌っていた私は、暇さえあれば、近所のレンタルビデオ屋に顔を出し、

狙ってる新作が、ちょうど返却されないか、店員の動きをサーチしながら、新着コーナーをウロウロしていた。

そんな時、いつも気になっている作品があった。

結構な数が、棚に並んでいるにもかからず、いつも「貸出中」。

よほどの人気作ということだが、全く聞いたことがない。

それが、「エヴァンゲリオン」だった。

当時、アニメは、ドラゴンボールと、らんま1/2しか見たことがなかった私にとって、

意味不明な文字が並ぶ、VHSテープのジャケットは、とてもスタイリッシュに映り、興味がそそられたものだった。

今でこそ「アニメ」は、かなり市民権を得て、子供から大人まで、広く愛されるエンタメだが、

23年前は、いわゆるオタク・サブカル層以外は、少年誌でやってる作品くらいしか、アニメを知らなかった。少なくとも、私の周りでは、そうだった。

どんな作品なのか。今ならネットで調べれば5分で分かるが、当時は、そんなものもない。

なので、興味は沸きつつも、なんとなく、見るのがはばかられ、放置していた。

そして時がすぎた。

高校3年生くらいだろうか。

ある日、友人の一人が学校をズル休みした。映画を見ていたそうだ。

そんなに、もののけ姫が見たかったのか。とちゃかした所、

違うよ。エヴァンゲリオンだよ。シト新生。

と彼は、答えた。

なんと、私が知らない間に、友人は立派な「エヴァ信者」になっていた。

休憩時間のたびに、「布教」を受けた私は、やがて良い感じに洗脳され、

映画を見るのなら、作品を知らなくてはいけない、と思い、

レンタルビデオ屋に出向いて、シリーズを全部借り、一気見した。

そして、抱いた感想は、

「よくわからない」

だった。

いきなり学園ラブコメが始まって、「おめでとう、パチパチ」で終わる最終話については、

信者の友人でも、擁護しきれないそうなので、省くが、

私は、それよりもかなり前から「よく分からない」状態だった。

考察サイトとかも見たことがないので、ストーリーを論じる気はないのだが、

多分、当時、エヴァンゲリオンを見た人の8割くらいは、「よく分からなかった」という感想を抱いたのでないか、と勝手に思っている。

それくらい、後半の展開は強引で、意味不明だった。

結局、シト新生、という劇場版は見なかったのだが、面白かったのだろうか?

レンタルビデオ屋で、 「殺してやる殺してやる 」と連呼してるPVが、よく流れていたのが、印象深い。今なら、家族連れからクレームものだろう。

しかし、話はよく分からなかったが、

世界観とキャラは、好きだった。

その後、新劇場版が出た、というのも知り、少しだけ興味も沸いたが、結局見ることはなかった。

もう一生見ることもないのかなーと思っていた所、

今回の、新劇場版3作品。無料公開。

Youtubeで、4/29まで視聴可能。これはよいチャンスだ。

コロナで連日引きこもりなので、早速、毎日1作品ずつ見ることにした。

25年前の答え合わせをしたい、という、気持ちもあったかもしれない。

そして先ほど、3作品目の「Q」まで見終えた。

で、感想。

「よく分からなかった・・・」

25年経ち、大人になっても、私の読解力は、成長してなかったようだ。

本当にけなすつもりはなく、これだけファンがいるのだから、単に合わないのだろう。

心の底から、残念である。

ちなみに、Qが一番面白かった。

序、破は、多分、上質なリメイクなのだろうが、細部を覚えてない私には、展開の分かる総集編としか、映らなかった。

エヴァンゲリオンは、何を楽しむ作品なのだろうか?

何故、私にはフィットしなかったのだろうか。

それを考える方が、面白い、と感じる私は、根っから、マーケターなんだな、と思い、

感想を書こうと思ったけど、全然書いてなかったな、と気づき、本記事を終えるとする。

では。