フリーランスは、独立までにかかったお金(仕事に関係するもの)を、確定申告の際、全て「開業費」として計上することが出来る。
ここで補足すると、開業後の経費は、一つ一つ、「仕訳」が必要だが、開業前の経費(開業費)については、10件あろうと、100件あろうと、全てまとめて、1行で「開業費」として、仕訳してOKである。
中途半端に調べて終わらず、きちんと「ヘルプ」は読もう!
そういう話である。
昨夜のこと。
開業してから、初めての年末を迎えるにあたり、私はこれまでにかかった経費、「開業費」の仕訳に取り掛かっていた。
事前のリサーチで、開業までにかかった費用(自分のビジネスに関係する出費)は、経費にできると、知っていたからだ。
私は面倒ごとは早めに終わらせておきたいタイプ。
ので、年内に一通り済ませておこうと考えた。
経理ソフトは、「MFクラウド」を採用した。
「freee」も良さそうだったが、私は一応、簿記3級を持っている。
一通りレビューを見た感じ、入力の自由度が高い「MFクラウド」の方が、良さそうだったので、そちらにした。
で、持っているカード、口座、電子マネーを全て連携させ、一括取り込みした。
「おお~」
年内の取引が、全て、一覧で並んだ。壮観だ。
あとは、ここから、
・仕事と関係ない取引を「対象外」にし
・仕事と関係ある取引の勘定科目をチェック、必要なら修正して、「登録」
したら、OKだな!(ヘルプ読んでない)
そう考えた。
しかし、いざやろうとした所、
「対象外」は簡単なのだが、どの「勘定科目」にあたるか、システムの自動判定が正しいのか、イマイチ自信が持てなかった。
所詮、何年も前にとった簿記3級ではダメか・・・。
昔の参考書を引っ張り出してみるが、読む気が起きない。
どうしようかと、調べているとき、この漫画に出会った。
漫画なら、思い出しやすいかもしれない。そう思い、ポチって見た。
ほう。
なにこれ面白い。
全巻ぽちった。
なお良い切っ掛けにはなったが、結局は、どの勘定科目にあたるかは、自信が持てなかったので、ネットと参考書で調べて、一つ一つ、仕訳した。
半日かかった。
さて、一通り終わった後、
あれ?これを開業費に計上って、どうするんだろう。
と考え、ここでようやく、公式のヘルプを見る。
ふむ、ふむ・・・
は?
- 仕訳としては入力しません
- 明細が取得されている場合は、仕訳の対象外としてください
は?
- 開業までにかかった費用は、エクセルなどで明細を保存しておいてください
- 既に仕訳登録してしまった場合は、全て削除してください
OH・・・
うっそでしょ・・・
茫然自失。
まさか、一々、全部仕訳する必要はなく、一行、「開業費」で仕訳したらOKだったとは・・・。
ショック。
下手にヘルプなど見なくても、分かりやすいUI、プラス、中途半端な簿記知識が災いした。
公式のヘルプは読もう。
改めて学んだ。
わざわざこう書いてあるという事は、私のようなウッカリさんが、他にもいたに違いない。
結局、本番では、きちんと仕訳しないといけないわけで、1月になる前に、しっかり予習できた。
そう、ポジティブに考えることにする。
まとめ。
駆け出しフリーランスの皆さんへ。
開業届出すまでにかかった費用は、全て「開業費」として計上できる。(正確には、出さなくても出来るが、青色申告ができない)
これは、一つ一つ仕訳しなくても、全ての合計を、一括で「開業費」として計上できる。
ただし、明細を保管しておく必要はあり。
なので、個人的お勧めは、
経理ソフトに、カード、口座を連携させ、一括取り込み。あとは、それをCSVで出力し、そこから事業に関係ない取引を削除し、エクセルで保存。
がスマートかと思う。
多少調べた程度で過信せず、きちんとヘルプを読もう!
では。