相手を試す面接。圧迫面接をする会社には、入らない方がいい理由

人生観・仕事観

少し前に、Twitterで、「相手を試すのが面接だと思ってる会社には、行かない方がいい」という意見が話題になってました。

これは私も同意で、

相手を試す面接。いわゆる「圧迫面接」をする会社には、行かない方が良いと思ってます。

大学4回生の頃。もう20年以上前の話ですが、県で一番といわれる、建設会社に面接を受けに行きました。

創業以来、無借金経営を貫いてることが自慢、ということで、それはとても素晴らしいのですが、

正直、学生からしたら、そんなの「なんか凄い」くらいにしか分からなくのが、当然だと思います。

しかし、面接官の言葉からは、「無借金経営って滅茶苦茶凄いことなんやで?そこんとこ学生の君ら、ちゃんと分かってる?そんないいとこに、就職できるって、君ら超ラッキーなのよ?」

という感じのオーラが、あふれ出てました。

今思えば、既に最初から、嫌な予感がしてたように思います。

そして、いくつか会話をした後、面接官から出た質問は、

「今の日本の大臣が、何人いるか答えなさい」

というものでした。

そんなの即答できる学生は、クイズ王を除いて、殆どいないでしょう。

なので、単に、無茶ぶりをして、どう対応するのか。それを見たかったのだと思います。

残念ながら、当時、何を答えたか覚えてませんが、あたふたしてしまい、結果は不合格でした。

合否が分かった後で、研究室の助教授から、「君が落ちたのは、面接のその回答だったらしいよ。筆記試験は合格してたらしいから」と聞かされ、本当に悔しかったのを、今でも覚えています。

(大学と地元の有力企業は、ずぶずぶで、不正はないのですが、こんな風に裏話はたびたび、交わされていたようです)

結果、20年の時が流れたあとでも、私はその企業に対し、「嫌な会社だった」というイメージしか持ってません。

何もプラスになっていない。

そもそも、当たり前のことですが、無茶な質問をして、適当な答えをパッと出せるかどうか、というスキルは、仕事をする上で、あまり関係ありません。

むしろ、上にも下にも、ゴマすりがうまくて、出世だけが上手で、ロクな仕事もできない人の方が、こういう意地悪な質問に答えるスキルがあったように思います。

確かに、社会人を何年かした人間であれば、ある程度、社会の泥臭さを知ってるので、こういう無茶を言われた時、臨機応変に返せる能力も、必要です。

ですが、そんなものは、マジメに仕事していれば、ある程度身に付くものです。

真剣に、あなたの会社に入ろうとしてやってきた学生にたいして、能力を測る尺度に、使うべきものではないです。

「試す面接」をする人は、その当たり前を理解せず、

大人の尺度を、学生に押し付け、マウントを気取り、自分と同じ人種を見つけようとしてるだけ。

なので、価値観が合わない人は、たとえ合格して入社しても、不幸が待ってるだけです。

「試す面接」する会社。

もし、これから会社を選ぶとしたら、ぜひそんな会社は避けて、人生の損失を減らしていきましょう

では。