Outlookアプリ「受信者のうち1名以上が見つからないため、メッセージを送信できませんでした」のエラーで悩まされた時は、サーバーの設定を見直そう

WEBの仕事話

ここ数日、散々悩まされたエラーが、ようやく解決した。

スマホアプリ Android版「Outlook」で、独自ドメインのアドレスを使用しようとしたのだが、何度やっても、「受信はできるが送信できない」というエラーが発生した。

エラーメッセージは下記の通り。

メッセージをそのまま読めば、「送信者のアドレスが間違っている」ように読めるのだが、当然、そんなわけはなく、そもそも送信相手も自分である。

他のアプリでやろうとも考えたが、Gmailだと、他アカウントの同期にラグが大きいし、スマホ固定のメーラーは使い勝手が良くない。

ググっても、イマイチ、それっぽい回答がない。探し方が悪いのだろうか。メーラーを変えたら解決した、という情報もあるが、それは私の中では解決ではない。

仕方ないので、公式サポートに相談したのだが、「電源コード抜けてませんか」的な、初歩のやり取りを何度もやらされ、非常に疲れた。(最初にそこは確認したって書いたのに・・・)

ま、結果解決したので良しとしよう。

原因は、Outlook上の設定ではなく、使用しているレンタルサーバー(私の場合、Xserver)の「SMTP認証の国外アクセス制限」だった。結構よくある事例のようだ。

Outlookをいくら弄っても解決しないので、時間を無駄にしないためにも、同じような方がいたら、参考にしてほしい。

まず、大前提として、このエラーは色々な原因が考えられるので、一応以下はチェックする必要がある。

・アカウントを作り直してもダメか

・ほかのメーラーでは問題ないか

・POPとIMAPを変えても同じか

以上を試して、作り直してもダメで、他のメーラーならOKの場合、今回のように、レンタルサーバーを疑う必要がある。(上を全部やると結構面倒なので、最初にこちらを試していいかもしれないが)

このエラーは、多くのレンタルサーバーで、デフォルトでは、海外サーバー経由の送信メールを弾く設定になっていることが原因だった。

Outlookアプリの場合、海外のサーバー(Microsoftのウェブメールで利用しているサーバー)に同期する仕様となっている。そのため、ドメイン自体は国内業者でも、実際は海外サーバー経由の送信メールとなるので、メールが弾かれることになるのだ。

それなら、そういうエラーメッセージにしてくれれば、こんなに悩まなくて済んだのに・・・。

詳しくはこちらの手順を参照。

SMTP認証の国外アクセス制限 | レンタルサーバーならエックスサーバー
レンタルサーバー「エックスサーバー」のご利用マニュアル|国外IPアドレスからの不正なメール送信を制限し、セキュリティを強化する「SMTP認証の国外アクセス制限設定」機能のご案内です。

ここから、「SMTP認証の国外アクセス制限」をOFFにすればよい。

無事送信できた時は嬉しかったー。サポートさんもお疲れ。

たしかに、ここにも気になる文言が書いてある。

※まれに国内IPアドレスからのアクセスであっても、システム上で国外IPアドレスからのアクセスとして誤認され、メール送信が制限されてしまう場合があります。

とか。

国内でも一般的に使用される以下のホスト名は、国外からのアクセスの場合も本機能による制限の対象外としています。

google.com、outlook.com、hotmail.com、ap-northeast-1.amazonaws.com、ap-northeast-1.compute.amazonaws.com、ap-northeast-3.amazonaws.com、ap-northeast-3.compute.amazonaws.com

とかね。

outlook.comが入ってるしなー。関係ありそう。

とりあえず、これで無事、Outlookアプリで独自ドメインのアカウントが使えるようになった。

同じようなエラーで悩んだ方がいたら、参考にしてほしい。