有給5日義務化が「嬉しくない」なら、転職考えるべき。

会社やめるまでの軌跡

こんにちは、さぼてんです。2019年4月から、有給休暇5日以上の取得が義務化されますね。今回は、この件で思うところがあったので、テーマにします。

ちなみに、前提として、私はこの制度に「賛成」ですが、嬉しいかと言われると、「嬉しくない」です。その理由をお話しします。

日本人は、本当に休み少なすぎ?

ちなみによく議題に上がる「日本人は休み少なすぎ」問題ですが、海外から見ると、「日本人休み多すぎ」という意見もあるようです。こことか。

どうして日本は"こんなに休みが多い"のか 「世界のビジネスマン」の休日比較
長時間労働が社会問題になるほど「休めない」というイメージが強い日本だが、欧米やアジア諸外国と比べ、本当に休日は少ないのか? 各種データをもとに検証してみよう。

まぁこの辺は、自分の職業、今までの経験による違いが大きいので、色々な意見があっていいんじゃないでしょうか?

私は、たとえ祝日を考慮しても、日本人の休みが多すぎるとは思いませんけど。

祝日は、全職種休み!スーパーもコンビニも、絶対働いたらダメ!

とかなら分かりますけどね。

実際はいっぱいいますよね。土日祝日でも働いている人

ドイツだと、日曜はスーパーも休みだったりするんですが。

なので、祝日多い=休みが多いは、

土日祝をしっかり休める、大手企業やそういった職種の方の感覚かなーと思います。

アンケートでは26%が「嬉しくない」と回答

さて、そんなこんなで、いよいよ「有給の5日以上取得」が義務化されます。これは、罰則もある厳しい制度なので、今までみたいに会社側も「ふんふーん」と誤魔化せません。

特に中小零細は、多くの企業が何らかの対応をとることになるでしょう。

ここで経営者以外の人は、みな諸手を上げて、「ばんざーい」と喜んでも良さそうなものですが、ことはそう単純ではありません。

2019年2月のマイナビニュースによると、

なんと、26%もの人が、「嬉しくない」と回答しているそうです!

年5日以上の有給取得義務化「うれしくない」が26% - 理由は?
エクスペディア・ジャパンは2月13日、20代~50代の社会人経験のある人を対象とした「有給休暇取得義務化に関する意識調査」の結果を発表した。調査期間は2018年10月19~22日、有効回答は400人。

お前ら、どれだけ社畜なんだよ…。

と思いませんか。悲しくなりますよね。

えっ、私?

最初に申し上げたじゃないですか。

勿論、私も「嬉しくありません」

嬉しくない理由、それは、自分の負担がますます増えることが分かっているから

です。

嬉しくない人は、「中間管理職」の人が多そう。

有給が増えても嬉しくない人たち。これは、「中間管理職」の人が結構当てはまるんじゃないでしょうか。

ただでさえ、働き方改革やら何やらで、現場を知らない上からは好き勝手なこと言われ、

シフトを埋めるために、自分の負担が増えて、心も体もいっぱいいっぱいのときに、さらに有給義務化ですよ。

そりゃね。どうやって仕事回すか、頭も痛くなるってもんです。休んでる間に、自分の仕事を妖精さんが片付けてくれるなら、いいですけどね。

人増やせ?

日本人もとれなくて、工場は技能実習生のベトナム人に頼らないといけないような状況ですよ?

条件が悪いだけだ、給与上げろ?

中間管理職にそんな権限あると思いますか?

たかが5日でそんなに影響あるわけない。心配しすぎって?

それは休む側の視点ですね。管理側からみれば、人数×5日分なんですよ。10人いたら、労働力としては、50日分減るんです。

元々、とるべきものを義務化するだけだ。本来とらせないのがおかしい?

その通りですよ。皆、そんなことはわかっていますよ。管理職は。

自分のつくったシステムを変えなくても、理想だけで現場は回ると思ってる経営者に言ってください。

あと、超個人的な意見を言わせてもらえれば、

権利ばかり主張して、給料分の仕事もしてない人達が、さらに増長するのが目に見えてるのが憂鬱なんです。

有給が増えても、経営者のマインドが変わらなければ、会社は変わらない。

マネジメントの問題でしょ、とか言われそうですね。

限度がありますよ。部署全体の構造、会社のビジョンから見直さないと、中間管理職のマネジメントだけでは限界があるのも現実なんです。私の不徳の致す所でもありますがね。

さて、私は冒頭に申し上げた通り、制度には「賛成」、そして嬉しくかと聞かれたら「嬉しくない」という立場の人間です。

ではどうするのか、という事ですが、私は、今回「嬉しくない」と思った人は、会社を辞めるいいきっかけではないかと考えます。

実際、私辞めますし。(別にこのことが理由ではないですが)

今回のような有給5日義務化に限らず、今は生き方そのものについて、大きな変革が起きている時代です。

にもかかわらず、経営者が積極的な改革に動かない。現場のことはすべて管理職に任せ、口ではうまいことを言いつつ様子見をする、という腹積もりなら、

それは、「覚悟」「人を大切にする」という視点が、根本的に欠けているという事です。

有給うんぬんの問題ではありません。

このように大きく世の中が変わるときでも、動かない会社であれば、この先どの道、長くないと踏んでいます。

「嬉しくない」人は、人生を見つめなおす良い切っ掛けかも?

転職もよいですが、田舎の中小企業では、正直、また外れを引く可能性も高いです。

幸い、今はフリーランスとしての生き方を目指すに、最適な時代ではないかと思います。(実際にフリーランスの数は増加を続けています。この件は、また別記事で書きます)

私も既に着々と、準備を進めています。予定としては、12月に退職し、2020年1月から、新たな人生を始めるつもりです。

今回の有給義務化で、私のように「嬉しくない」と感じた人がいたら。一緒に独立目指しませんか。

これは国がくれた、「決断のため」の、いいきっかけかもしれませんよ。