そういえば、少し前に退職金が振り込まれた。
私がいた会社自体には、退職金はないのだが、中退共(中小企業退職金共済)という団体に加盟しており、そこから退職金が振り込まれた形だ。
会社自体に制度はない、と言っても、その掛金は会社が払っており、そのおかげで、こうして懐を潤すことができたわけだ。
このご時世、ほんとにありがたいことである。これで正月に良い餅が食える。感謝しかない。
よって、今回記事にしたのは、
ブログのネタが一つ潰せる、という独善的な理由と、
他の中小企業に勤める皆さまに、中退共の退職金について、そのリアルをお伝えする、という社会的使命感。その義憤に駆られたからに過ぎない。
そして、前職への感謝の表明でもある。勘違いはしないでいただこう。(キリッ)
さて、中退共の退職金だが、
掛金×勤続年数で大体決まり、その掛金は、正直、会社の胸先三寸である。
単純に役職と連動しているかと思ったが、どうもそうではないらしい。
ちなみに、これが私に届いた明細だ。
勤続年数14年。途中で、基金からの移管などあり、合計月数が合わないなど、色々ヤヤコシイことになっているが、
ようするに、掛金が、7000円→10000円→14000円と上がっているのと、
合計が169万円、ということさえ、分かれば良いと思う。
ちな、社内の実質的な立場や、仕事量は、年々、複雑化、量を増していたが、
中小企業の常というか、役職自体は、確か4年くらい変わってなかったと思う。
なので、上の表を見ると、役職は上がってないのに、掛金だけ上がっているので、形式上の役職とは別に、経営者の中で、何らかの基準があり(多分、フィーリングだけだと思うが)
それに従い調整していたのだろう、と推測される。
こうしてみると、期待されてたんだな~とは思うし、少々、アンニュイな気持ちも湧くが、
明日の米にも困る、という事態にでもならない限り、もうリーマンに戻ることはないだろう。仕方がない。そういう時代だ。
ちなみに年収は400万円前半だった。
なので、勤続10~15年、年収400万前後、中小企業に勤務、という条件に当てはまり、
中退共から退職金が出ることになっている人は、概ね、こんな金額じゃないか?という、一つの目安になるのではないかと思う。
本当は、こんなもの見なくても、公式ページに「退職金シミュレーション」がちゃんとある。
なので、これで良いのだろうが、肝心の「掛金」が社員には不透明な場合が多い。
私は、正確な掛金は、この明細を見るまで知らなかった。
勿論、総務に聞けば教えてもらえるのだろう。しかし、私を含めて、金のことは聞きづらい、というのが、シャイな日本人に多くある傾向ではないだろうか。
できれば、大体、温度感を知っておきたい。そして、聞かなくて済むなら、そうしたい。そんな慎ましやかな方が、多いのではないかな、と思う。
100~200万の退職金は、転職や独立に向けて、キチンと貯金をしてきた人なら、それほど大きな影響を及ぼすわけではないが、
・貯金の少ない人
・家族の支出が多い人
などには、重要になってくるし、余裕がある人でも、最初から法人化する場合の資本金にしようか、など、色々と心の支えになる。
なので、額を把握しておくのは、人生設計の上で、大切だろう。40前後の退職も増えそうだしね。今後。
ちなみに、実家で、退職金が出る旨を告げた所、大手企業に長年勤めていた父親から、税金の心配をされた。
安心しろ父よ。
余裕で控除の範囲内だ。
勤続年数20年以内の場合、40万×年数が控除額。
つまり、私の場合、560万円までは所得税はかからない。
悲しいことだが、相当大きい中小企業以外は、税金の心配はあまりしなくて良いだろう。
ちなみに、中退共の退職金手続きは、会社から書類をもらったら、自分で行う。
私の場合、すぐ手続きしたので、退職から一ヶ月以内に振り込まれた。
意外と早いので、先立つものが不安な人は、早めの申請をした方がいいだろう。
この先、退職金もどうなるか分からない。
勤続10年を超えた人は、色々人生設計を見直しているだろうから、参考になれば幸いである。
では。