なぜ、プロの料理人は、家では料理しないのか

会社やめてからの人生

久々にブログを書く。20日ぶりくらいだろうか。

約一年。ほぼ毎日続けたブログ更新。

急にやめた理由は、ブログを書くのが、面倒になったからでも、嫌になったからでもなく、単純に忙しくなったからだが、他にも理由がある。

文章を書く仕事が増えたからだ。

コンテンツ作成、といえば、分かりやすい人には分かりやすいかもしれない。

毎日毎日、仕事で何時間もテキストを書いていたら、わざわざブログを書こう、なんて気は、かけらも起きない。

特に、私はブログをアウトプットの一環。文章力を鍛える日課のトレーニングみたいに使っていた所もあり、仕事で文章を書く機会が増えると、余計モチベ―ションが下がった。

消防官や警察官が、わざわざプライベートまで筋トレしないでしょ?いや、するかもしれんけど・・・

そんなことを考えていたら、ふと昔、「なぜプロの料理人は、家で料理しないのか」という疑問を抱いた時の気持ちが湧いてきたので、久々にブログを書くことにした。

今日は少し時間も空いたしね。

ええと、なんだったか。そう、料理人の話だ。

私は以前、食品会社にいたのだが、そこの品質管理部門に、プロの料理人がいた。

元々、老舗旅館お抱えの板前で、天皇陛下にも料理を作ったこともあるらしい。本当なら凄い。

とある飲み会の時、「ご家族は幸せですね。そんな料理を毎日食べられるんですから」

と言ったら、

「いやいや。家じゃ作らないよ」

と返され、驚いたことがある。

謙遜かと思って、家族の人に聞いてみたら、本当に作らないそうだ。

ご飯が出来るまでは、ソファに横になり、テレビを見ながら、ボーとしているらしい。それじゃ、ただのその辺のオヤジじゃないか。

手伝って欲しいんじゃないですか、と聞いたら、

むしろ、口出しされるとうるさいので、台所に来ないで欲しいと言っていた。

ふーむ。

その気持ちは何となく察するのだが、それでも家族にここまで言われて、ウズウズしないのだろうか。プロ根性がうずかないのだろうかと、少し不思議に思ったが、今なら分かる。

彼らにとって、料理は「仕事」なのだ。

いつも散々やっていることを、安らぎの空間である家でまで、わざわざやりたくないのである。

おそらく。

私も、趣味でやっている分にはブログを楽しめると思ったが、文章を書く仕事が増えだすと、それ以外の時間まで文章を書くのは、体が拒否するようになった。

プライベートも、仕事も、文章を書くこと自体が楽しい。文章を書いてないと、呼吸が止まってしまう、というような変人以外は、適度に割り切って続けるべきだろう。

とはいえ、毎日更新は多分しないと思うが、ブログ自体は嫌いではないので、適当に続けようかと思う。

ちなみに、毎日更新をやめても、アクセス数は変わってない。

嬉しい反面、逆に複雑な気持ちになったのは、言うまでもない。

では。