私は、独立するにあたり、生まれ育った田舎を選ぶことにした。
人口最小の県である。
新幹線もない、最近までセブンもスタバも、なかったような弱小都市。
WEB業界は慢性的な人手不足なので、武者修行を兼ねて、東京に就職しなおす、という選択肢も考えた。
WEB担当者という仕事柄、東京、地方の格差は、痛いほど分かっていた。
まわりは、その年で転職できるの?と言われたが、本気を見せれば問題ないという、妙な確信はあった。
だが、地元を選んだ。
色々理由はあるが、一言でいえば、「田舎が好き」だからだ。これに尽きる。
だが、Twitterやfacebookを見ると、セミナーや、勉強会に参加し、日々、研鑽している方々の姿が映り、
こんな人たちと戦えるのか・・・
田舎ではやはり無理なのでないか・・・
と何度も悩んだ。
しかし、今はもう、下を向いてはいない。
気付いたからだ。
それが「言い訳」なのだと。
根性があれば何でもできる!という精神論ではなく、
田舎でも、いくらでも勉強する方法はある、ということが分かったからだ。
まず、Youtube。
マーケティング論やWEB広告の運用については、先進事例や実情を、動画で事細かく、発信している方々がいる。
チャンネル登録し、1日1本動画で見るだけでも、大変勉強になる。
また、これ!と思った場面は、スクショをとって、Evernoteに貼れば、見返すのにも良い。
簡単に一時停止、巻き戻しが出来る分、リアル参加より、メリットがある、といえる部分もある。
そして、TwiiterやPeing(質問箱)。
既にその道で、数々の実績を上げた人たちが、思考の中身や、技術論、を公開してくれている。
特に、QA形式のものは、まさに自分に立ちはだかった壁についての解決法を学べることが多く、非常に効率的である。
「信頼性の高い知恵袋」みたいな感じだろうか。
あれはあれで、リサーチに便利なのだけれど。
そして、ブログ。
やはり、SNSよりも、情報の密度が違うので、今でもブログは大切な情報資源だ。
というか、今まで挙げた勉強方法は、元をたどればブログから始まった。
ブロガ→Twitter→Youtube
それぞれを車輪のように回し、知識を習得していく。
今はそれが出来る時代だ。
本当に、良いタイミングで独立できた、と嬉しく思う。
なお、これは地理的不利を覆すことは簡単、という意味で、
どんな情報も、何でも無料で手に入るぞー
ではない。特に若い方は誤解なきよう。
むしろ、こういう時代だからこそ、有料な情報はそれだけの価値がある。
ただ、私がおっさんだからかもしれないが、
優れた情報と、クズのような情報商材の見極めは、やはり、多少の社会人経験が必要なように感じる。
「魔法のような手法」は存在しない、という当たり前を念頭に、
とりあえず無料で出来ることを、トコトン突き詰めた後、そこから先へ伸びたい、と思った時に、
改めて検討すべき、なのかもしれない。
さて、人のことばかりでなく、自分を鍛えないとね。