さきほど、ミステリーショッピングのサイトに会員登録したばかりなのだが、案件を見て、
「あ、これ無理なやつだ」
と、やるのを断念した。残念でならない。
そもそも、ミステリーショッピングとは、何か。
「覆面調査」のことである。
そしらぬ顔で店に行き、調査した後、内容を報告する。主婦に人気の副業だ。
前職の時、部下の女性がコレをやっており、
「〇〇で焼肉食って、謝礼もらってタダ食いできたはwww」と豪語していたのを、思い出したのだ。
こんなに口が軽い人が出来るなら、私にも出来るに違いない。
リスティング広告と、ブログで鍛えたライティングスキルで、完璧なレポートを書いてやろうではないか。
そう、腕まくりをし、先ほど、面倒なモニタ登録を終えたのだ。
モニターとしてのルールとか、倫理観をチェックするテストまであり、満点をとらないと、登録が完了しない。
何回もチャレンジできて、問題が変わらないので、誰でも合格できるのだが、中々に面倒だった。
その分、案件もきちんとしたものばかりなのだろう。
腕がなるではないか。
気合を入れ、「募集中の案件はこちら」をクリックし、
クソでかいため息をついて、がっくりしたのが、今。
あまりのうなだれっぷりに、周りの人がこっちを見てるよ。
さて、何故、私はミステリーショッピングを諦めたのか。
理由は2つある。
まずひとつ。
①対象の店が少なすぎる
これは私が田舎にいるせいだろうが、県内の対象案件が少なすぎる。
ざっと見たが、あったのは、この3種類だけ。
1、ガソリンスタンド
2、焼肉
3、しゃぶしゃぶ
2と3は、被ってるので、実質、「GS」か「肉」しかない。
こんなん主婦向きというより、ガテン系やろ・・・
②調査項目が細かすぎる
それでも、せっかく登録までしたことだし、
「友達誘って、焼肉くらいはやっとくか・・・」
と思い、調査項目を見たのだが、一瞬でやる気を失った。
私は、調査する項目について、
・店員のマナー、雰囲気
・味、料金の妥当性
・その他
くらいのイメージだったのだが、
実際は、
- 注文するメニュー固定(肉はコレ、アイスはコレ、など全て決められている)
- 店員の服装(靴下の色、ボタンが外れてないか、まで)、髪型の細かいチェック。
- ドリンク、料理が提供されるまでのアイドルタイムを計測(秒単位)
- 店員に、いくつかの作業を指示し(出汁代えてなど)、その都度対応をチェック。
などなど。
うげー。
しかも、これで謝礼は、ほぼ利用金額と同じ(またはそれ以下)である。
つまり、これだけ、細かい作業をして、得られるのは、せいぜい「タダ飯」。
社会勉強としてプラスになるならともかく、正直、私がこれをやった所で、何も得るものはなさそうなので、
「あっ、これ無理なやつだ」
と、早々に辞めることにした。というわけである。
やりもしないのに、偉そうなことをいうのは、憚れるのだが・・・
上記のようなチェックは、店内に、カメラでも設置して、上の人間がチェックした方が確実でないかと思うのだが、厳しいのだろうか?
突っ込まれても、防犯用とかいえば、客は問題なさそうな気もするけども。
店員の反発はあるかもしれないが、工場であれば、怪しい動作をしたりしてないか、カメラ撮影などは普通のこと。
やり方もあるような気はするのだが。
別に覆面調査でもいいが、これだけ細かい調査項目を、ロシアのスパイでも何でもない素人が、スムーズに行えるとは、あまり思えない。
見抜かれれば、バイアスがかかり調査の意味がないし、そもそも、私がいうのもなんだが、こういうのに申し込む人は、どれだけ理想を掲げても、結局、金とタダ飯が目的だと思うので、
チェック結果の品質として、あまり信頼性はなさそうな気もするのだが・・・。ITでやれそうだけどなぁ。
ま、もうやめると決めたことを、グダグダ言ってもしかたない。
覆面調査の触りだけでも知れたのと、ブログのネタが一つできたので、良しとしよう。
全国の覆面調査官にエールを。
では。