メルカリでも使える。14年間、通販業務をして学んだ、クレーム対応における3つの重要ポイント

会社やめてからの人生

先日、40歳にして、ついにメルカリデビューをした。

・引っ越し時、処分しなかった不用品を売りたい

・自身でBtoC経験を積み、事業の参考にしたい

流石、70歳以上の高齢者でも出来るだけあって、非常に優れたUIで、いとも簡単に出品、取引まで終えた。こんな簡単なら、ゴミとして処分するんじゃなかった・・・と後悔したものが、山ほどあったが、仕方ない。今後の教訓としたい。

さて、2品、3品と順調に取引は進んだのだが、とある取引で1件クレームが発生した。

小さいラグ(カーペット)を売ったのだが、その裏の黒い汚れがカビではないですか?という質問だった。

流石に青ざめる。

しかし、ここで10年以上、通販業務に携わり、おそらく数千件のクレームを対応してきた経験が生きた。結果、相手の不安も解消され、無事、花丸の評価をいただいた。ホッと胸をなでおろす。

通販の仕事で鍛えたスキルは、メルカリでもかなり生かせるな、と思った次第なので、ここに備忘録としてまとめておきたい。

●お客様からクレームが発生した時の対応  3つの重要ポイント

①ごまかさない

私が若いころ、よくした失敗が、「ごまかそう」として、相手の逆鱗に触れる、という行動だ。

忖度のごまかしが通じるのは、会社同士の取引であるBtoBだけである。互いの利益を最優先し、落しどころを探ろうとするからだ。

一般ユーザーに対しては、駆け引きをしようとしてはいけない。

特に温度感が伝わらない、メールや手紙の場合は猶更である。

「これはまぁ普通に考えて仕方ないことですよね?どこもそうでしょ?」みたいな文面や、「あなたも不備がありましたよね?だからここは収めましょう?」みたいな文面は、決してテキストにしてはいけない。

いや、そりゃそうでしょ、と皆言うと思うが、実際出来てないのだ。自分が書いた文章を、友人や家族にでも見てもらえばよい。

自身や組織を守るために、文章の端々にそのニュアンスが出るのである。

これがきちんと出来る人は、それだけで充分スキルがあると誇っていい。

ではどうするか。

簡単である。正直に書くのだ。

当然、会社の場合、言えること、言えないこと、というのが存在する。

この辺は、人や会社それぞれだろうが、私はそれでも、許される上限まで本当のことを書き、さらに、どうしても書けない場合は、その気持ちがにじみ出る文章を書く。

この気持ちが出る、というのがポイントだ。本当に、本心から、伝えたいのに、伝えられない、という気持ちを書くのだ。長文でもいい。長さは結果であり、そこにこだわる必要はない。

私は自身の経験として、魂を込めた文章は、相手に伝わると思っている。

逆にごまかそうとした文章は、どれだけテクニックを使った所で、相手に伝わる。

私は今回、ラグの汚れがカビでないか?というクレームに対して、

・謝罪

・専門家ではないので、断定ができないこと

・ただ、アルコールと布巾で熱心に拭いたので、カビであれば落ちる可能性が高いこと

・長年、椅子の下に置いていたので、圧力からゴミがこびりついてしまったのでないかということ

を書き、返事をした。

これは、嘘偽りない自分の気持ちだ。

結果、相手からは、「丁寧に答えていただきありがとうございます。安心しました」と返事を頂けた。

勿論、これでも理解はしてもらえない相手もいるだろう。それは誠意を尽くした結果として、その事実を受け止めるしかない。その心構えも持つことも大事だと思う。

②自分の損を惜しまない

また、今回、私は、「もしどうしても気になるようでしたら、返金手続きなどをさせて頂きますので、ご遠慮なくお申し付けください」

というメッセージを書き添えた。

これも、相手からは「ご丁寧にありがとうございます」とお返事を頂けた。

メルカリを始めたばかりで具体的な手順など、何も分からない。システム的に、返金対応できないことはないだろう、と思って、とりあえず調べる前に返事をした。(後に調べて、事務局に連絡したら可能そう、というのは分かった)

仮に、無理だったとしても、そういう気持ちだということを伝えることが大事だと思う。

勿論、私だって金は惜しい。せっかく売れたのだ。

しかし、元はといえば、不用品である。本来ゴミとして捨てるものをわざわざ買ってくれた人がいるのだ。

であれば、気に入らない箇所があったと言われたら、それは相手に責任を求めるのではなく、自身の説明と、商品に不備があった、と受け止めるべきであり、多少送料を払ったり、手数料を払うことなど、気にするべきではない、と思う。

そんなことを気にするくらいなら、数百円程度、一日、節約して、代わりに気持ち良い取引で終えた方が、人生充実するのではないか、と私は思っている。

③すぐ返事する

最後はこれ。通販のクレーム対応で、最も重要といわれるもの。

とにかくすぐに返事を送る。もし時間がかかる内容なら、いつまでに正式に回答します、という返事でもいいからすぐ送る。

理想は30分以内、延ばして1時間まで。

自分に置き換えればよく分かる。

返事が来ないと、人は色々なことを考え、さらに想像を膨らませてしまうのだ。

やましいことがあるから、すぐ返事ができないのではないか?

と。

私は通販の現場にいたので分かるが、実際はそうでもない。

どこもギリギリの人数で回しており、特にメール共有のグループウェアを導入してない中小企業では、部署内に共有機が1台あり、それでお問い合わせメールを受けるような体制も、チラホラみられる。

この場合、メールチェックは当番制にになっており、担当の人間が忙しいと、数時間チェックできないケースもある。下手すると、このご時世でも、受けたメールの返事は全て翌日以降、という対応をしている会社もある。

しかし、誰もがスマホやSNSで、リアルタイムでも情報のやり取りに慣れた現代において、それでは遅い。あらぬ誤解も招く。

返信のスピードは、内容よりも勝る。

どれだけ完璧な文章だろうと、3日後に来たら、あなたは納得するだろうか?

なので、メルカリだろうと、なんだろうと、クレームが起きたら、すぐ返事。詳細が難しいなら、その旨と、いつまでに言うかの返事。

これを守るのが鉄則だと思う。

以上、メルカリを初めて数日の初心者だが、おそらく、そんなに的は外れてないと思うし、どんな商売でも、基本は変わらないと思う。

せっかく10年以上勤めて学んだのだから、今後の礎にしたいと、改めて感じた次第である。