荒れそうな話題かもだが、ただの個人ブログなので、遠慮なく、私見を書いていく。
コメント欄もないし、(ほぼ)読者もいないし、大丈夫だろう。
テーマは、「寄付は身を削ってまでするものか?」。
先日、実家の父親から、○十万円ほど、用立てて欲しいと、話があった。
父は、以前、とある事情から自己破産しているので、(連帯保証が主な原因なのだが)
こういう要望に、私は慎重だった。70を超えて、質素に暮らしている父に、急にそんな大金が何故いるのか?
エロサイトで架空請求でも来たのか?
私がウォーレン・バフェットなら、理由も聞かず、○十万円くらい、ポーンと出すのかもしれないが、あいにく、こちとら、ただの駆け出しフリーランサー。
昨年の収入に対する重税に、ヒイコラ言ってる身分である。そんな余裕はない。
というか、そういう立場なことを知ってるくせに、金を無心してくるとは。わが父ながら、いい根性している。
「いや、実はな・・・」
と話し出すので、聞いてみた。で、ゲンナリした。
理由は、「寄付」だった。
まぁ寄付といっても、怪しい団体ではなく、いわゆる寺への寄付金。
庫裡?だかが、3年ほど前の地震で壊れたそうで、その修繕のため、寄付を募っているそうだ。
それで、自分は、それだけの金額を払えないので、息子に用立ててもらおうと。そういった流れのようだ。
ふーむ・・・。
眉間にシワを寄せ、少々考え込む。
色々言いたいことはあるが、まず一つ。
寄付金とは、「自分の生活を追い込んでまで、払うものなのか?」ということ。
実家の父と違い、私は、寺の坊さんなど、法事と葬式の時くらいしかあったことがないので、詳しい温度感は分からない。
どうせ、寄付とは名ばかりで、実際は、強制徴収(払わないと、檀家でいられないくらい)なのだろう。ご近所の目もあるのだろう。
寺とはそういう寄付で成り立ったシステムで来ているのだろうから、多少は仕方ないと思う。
それでも言いたい。
順番おかしくないかと。優先すべきはどちらなのか、と。
○十万くらい払う余裕はある。これが、父が生活に困って、助けを呼んだということなら、喜んで出しただろう。
しかし、
その修繕費の明細も分からない。○十万が妥当かどうかも分からない。
そんなものに、大金をホイホイ払うほど、余裕があるわけではない。
調べてみたが、最近は、檀家から反対も多く、銀行からの借り入れだけで、修繕する寺もあるそうだ。
私も、まずは借入を検討。(これだけ金利も低いんだし)
それでもどうにもならない金額だけ、檀家に寄付を頼む。
さらに、あくまで寄付なので、金額は目安。各家庭に任せる。分割を依頼されたら、素直に応じる。
これが普通でないかと思うのだが、違うのだろうか?
父にそう聞くと、理屈はそうかもしれんが、分割なんて無理だ、という。
分割にも対応できない寄付ってなに?
それもう寄付じゃなくない?
建て前なのは知ってるが、それでも譲ってはいけないラインがあると思うのだが。
ついでにいえば、何故、父がダメだと判断する?
私は寺にも腹が立つが、父のこういう所がイカンと思うのだ。
体裁を気にしすぎではないだろうか。いや、ハッキリ言おう。「見栄」と。
私なら、息子に頼む前に、「俺はこんなに金がないんだ。だから払えない」と、相手に正直にいって、寄付金の減額か、分割払いを要求する。
それが出来ないのは、「自分の立場でそんなことはできない」「近所の目がある」という見栄だ。
非常に厳しいことを言うが、そういう見栄を捨てなかったから、家族でもない他人の連帯保証になり、何百万、何千万の負債を抱え、自己破産することになったのである。
それを分かってないことが、少々、頭にきたが、私も年なので、あまり怒りに任せて発言するのはやめておいた。
とりあえず、
・一度、交渉をする(場合によっては私も同席する)
・そのうえで、私が援助するか決める
ということで、話はついた。
最終的には、払うことになる可能性が高いと思うが、結果が同じでもプロセスが大事だ。
私に頼めば、ある程度の金は出してもらえる、などと思われても困る。
むしろ、お前のせいで、家族の雰囲気が悪くなっとんやけど?と思わせるくらいで、ちょうどいいと思う。
でも、寄付金という形で、金を出すのは癪だから、違う形で、父に金を渡すことにしようかな。
分割ということで、話が落ち着けば、それも可能だろう。小遣い的な感じで。
寺も経済的に大変なのだろうが、正直、私は宗教が嫌いなので、あまり思い入れはない。
これだけ生活、終わりの迎え方が多様化しているのだから、田舎の寺も、自分の生存をかけて、色々努力した上で、寄付は募っていただきたい。
なんなら、ダメもとで、クラファンやってみたら?(適当)
自分に出来る努力は、全てした上で願う。
寄付とは、本来そういうものだと思う。
あー、ちょっとすっきりした。
皆も、読者視線とか、役に立つこと、とか気にせず、ブログには、言いたいこと、バンバン書いちゃっていいと思うよ?気持ちいいぞ。
では。