退職後、フリーランスにジョブチェンジしたい人間にとって、引っ越しのタイミングは中々、難題のようである。特に、私のように、会社借り上げの物件に住んでいる場合、退職=引っ越しなので、避けては通れない問題だ。
色々調べたのだが、フリーランスになるのと合わせて引っ越しする場合、会社にいる間に賃貸契約を結んでおくのが無難らしい。フリーランスは安定した給料を持たないので、会社員に比べ信用力が低く、審査に落とされる可能性が高いことがその理由だ。
そのための保証人や保証会社ではないのか?と個人的に疑問に思うが、世の中がそうである以上、文句をいっても仕方ない。
私もリスキーな計画は好きではないので、会社在籍中に引っ越し先のアパートを契約してしまおう、とは考えていた。
しかし、男一人の引っ越しなぞ、全て自分一人でやっても、一ヶ月あれば事足る。契約を早くすれば、するほど、無駄な家賃が増えることになるので、できれば後に伸ばしたい。
退職届を出すのは8/1にするつもりなので、そこから不動産会社を当たり、9月ごろから入居で良いかなと考えていた。これでも勿体無いくらいだ。
しかし、ズーモやホームズで、良さそうな物件をチェックし、お気に入りにいれていたのだが、やはり良い物件は人気があるのか、しばらくすると「×」がついて掲載終了になる。つまり先約が入ったということだ。
私は、
・1LDK。築10年以内。家賃、共益費、駐車場込々で6万円以内。
・「スーパー」「コンビニ」「駅」「バス停」「本屋」「うまい外食店」が、全て徒歩7分圏内
・家賃クレジット決済可 。連帯保証人不要。
を希望していたので、 物件の多い都会ならいざ知らず、田舎では、中々条件にあう物件も少ない。
待てば違うのが増えるかと思ったが、そんな気配もなく、どんどんアプリのお気に入りから消えていく。あと目星をつけていたのは、1~2件しかない。
少し焦りが出て、今日、気まぐれに不動産屋へ様子を伺いに行ったのだが、そこにいた客が、
「えー売れちゃったんですか!?」
「そうなんですよ。ほんの今朝先約は入ってしまって・・・」
「ホント決まるときは、すぐ決まっちゃうんですよねー」
と、ピンポイントなやり取りをしており、私のチキンハートはもう待つことに耐えられなくなってしまった。
痛い出費になるが仕方ない。あと2ヶ月待って、住みたくもないところに住むくらいなら、12万円(2か月分の家賃)は先行投資と考えることにした。
部屋も見せてもらって、気に入ったし、何より、希望する条件を全て満たしている物件なんて、中々ない。
特に家賃をクレジットで払えるのが良い。今回の物件の場合、ガス料金や火災保険料も、まとめてクレジットで落とせるらしい。楽天ポイントが溜まるので、とても嬉しい。
不動産屋はここ1~2年で急激に増えた、と言っていたが、ここにも電子決済の波が押し寄せているのだろうか。
もっとも火災保険は、世にある節約ブログで予習していた通り、ボッタくり価格だった。9500円/年。
もっとも保障が厚いので、人によっては妥当な金額なのだろう。私は高い家財なんて、PCとPS4くらいなので、高い家財保障は必要ない。
なので、全労済(すまいる共済)に申し込むことにした。こちらだと、2750円/年で済む。年間7000円の節約だ。
これからは、収入の安定しないフリーランスになるのだ。削る所は削る生活を徹底しておかないとね。
また、改めて考えると、退職届を出す前にアパートを決めてしまって良かったかもしれない。おそらく、退職届を出した後は、間違いなくひと悶着ある。どのような引き留めや、手のひら返しがあるか分かったものではない。
そんな時、会社借り上げのアパートにいたままだと、強い発言がしにくいかもしれない。
「なら、とっととアパートも出て行ってもらおうか?(怒)」と来たら、
「あっすんません。もう実は引っ越し済みなんです」と返す。
いかんな。これやりたくなってきた。やはり相当、会社に対してヘイトが溜まっているね。
でもダメダメ。もう出会うことはない人達とはいえ、人生どこで何が交差するか分からん。ましては狭い田舎。無駄に敵をつくることはない。
とはいえ、心の退路を断てば、退職への心がまえはより強固になる。
もし、フリーランスで独立する予定で、会社借り上げのアパートからいつ引っ越しするか悩んでいる人がいたら、そのタイミングは「これだ!」という物件が見つかったら即である、とお勧めしておく。
よいセカンドライフを。