配達員に勝手にサインされるのを防ぐ方法

人生観・仕事観

宅配便業者に勝手に受け取りのサインをされ、荷物は玄関前に置かれたまま、紛失。憤慨して投書した、という記事を読んだ。

表示できません|河北新報オンラインニュース / ONLINE NEWS

まず宅配業界の「人材の質」による根本的な問題には、心から同情する上で、長年、通販業務の管理者として従事している立場から意見を述べさせていただくが、この記事にある通り、おそらくこれは氷山の一角だろう。なぜなら、非常にばれにくい行為だからだ。

受け取りにわざわざ印鑑を持ち出す人は少ないだろう。統計データは知らないが、10人いたら、9人はサインで済ますのではないだろうか。

サインは誰でもできる。送り状に名前が書いてあるのだから、最低限、日本語ができるなら捏造は容易だ。そして、そのサインが間違いなく本人のものかどうかは、書いた本人にしか判別できない。よって、お客様が宅配会社を本気で疑って追及しない限り、この問題は表面化しない。

全体から見れば、ほんの一部のドライバーだけだと思うが、常態化している可能性は、なくはないだろう。だから、この問題を危惧している。

通販業務をしていると、お客様から、荷物が来ていない、受け取っていないという問い合わせは、星の数ほどくる。そして、その99.9%は、実際ただの勘違いである。

指定した日を勘違いしていた、そもそもまだ配達中(時間指定をしていない)、家族が知らない間に受け取っていた、などなど。特に最後は、本人が全くしらないだけにタチが悪い。おそらく普段から、家族間ですれ違いも多いのだろうな、としみじみ思う。

しかし、実際にお客様には非がなく、配達が完了していなかった事例もある。いわゆる誤配。アパートの隣の部屋に間違えて配達してしまった例などだ。

ウチは食品なので、まだ許されるかもしれないが、これが特殊な性癖によるグッズなどであれば、自殺ものである。宅配会社にはぜひ、気を付けてもらいたい。

通常、お客様から荷物が届かないと言われた時は、まず、お客様に勘違いがないか確認する。大体はこれで解決する。

そして、絶対に受け取っていない!と断言された場合は、宅配会社に、受け取り時のサインを見せて欲しいと、直接確認する。専門用語で、いわゆる「半取(はんとり)」と呼ばれるものだ。請求をすると、大体1時間以内には、この半取を画像データで見せてもらえる。

通販会社にとっては、この半取が本人によるものである、という前提で、お客様と話すしかない。画像データも見せて欲しいと言われたら勿論送るが、そこまでしない人もいる。

特に高齢者になれば、自身の記憶力に自信がなくなり、「もしかしたらサインして忘れてるだけかも・・・」と思い込む可能性もあるだろう。サインの捏造は、そんな人の良心を踏みにじる、許されざる行為なのだ。

と、義憤にかられたような記事を書いているが、正直、この問題をどうしたら防ぐことができるのか、あまり真剣に考えたことはない。いい機会なので、少し検討してみたいと思う。

パッと思いついたのは、単発で防ぐというより、捏造が難しい状況をつくりだすという対策だ。例えば「ローマ字でサインする」というのはどうだろうか。

捏造自体は防げないが、これなら、サインありますよ?と言われた時でも自信をもって抗弁できるはずだ。そこに日本語のサインがあったらしめたもの。金田一少年バリに、「うかつだったな・・・」とドヤ顔で追及すれば良い。

そして、ローマ字でサインをする人が増え、その情報がネットで拡散すれば、配達員も中々捏造がし辛くなる。なぜなら、ローマ字でサインする人か、日本語でサインする人か、配達員には分からないからだ。

自衛だけに目を向けるなら、ランダムで、日本語、ローマ字を書き分けても良い。本人はいつ、どのサインを書いたか忘れるだろうが、配達員は警戒して、妙な真似が出来なくなるだろう。

思いつきにしては意外と悪くない気がしてきた。 ローマ字でサインするとか、意識高いし。早速、明日から試してみよう。結果がよければ、改めて報告したい。