フリーランスが開業する場合でも、失業保険(再就職手当)はもらえる。これは間違いではない。
ただ、心づもりと、スケジュール調整については、気を付けた方が良い点があったので、ここに書いておく。
なお、色々なサイトに書いてある注意ポイント(開業届の提出は初回認定日を終えてから、など)はここでは触れず、実際、私がハロワに行って、感じたことだけ書く。
基本的な流れについては、「フリーランス 再就職手当」などで、ググってほしい。
さて、私の感じた注意点だが、結論からいえば2つ。
①「失業保険」の意味を考え、ハロワでの対応は、本音と建て前をしっかり分ける。具体的には、独立に触れず、「求職活動をしっかり行う」という前提で話す。
②ハロワ側の決める「初回認定日」は、基本ずらせない。県外にいるとアウトなので、認定日が決定後に、スケジュールを組んだ方が良い。
である。
ちなみに、私は、②で失敗し、申請をやり直すことになった。数時間を無駄にしたが、ブログのネタになったので、まぁよしとする。
話はずれるが、ブログを始めてからというもの、大抵のことは、「ブログのネタになったからいいや」と思えるようになった。
アリかナシかは別として、くよくよして、さらに時間を無駄にするよりはいいのではないだろうか。
さて、本題に戻る。
まず①だが、これは当たり前といえば、当たり前なのだが、人によっては、結構つらいかもしれない。
ようするに、失業保険は、あくまで「求職活動」する人を対象にした制度、という事である。独立するフリーランスのための制度ではないのだ。
失業認定日の後、「開業しました」と報告すれば、「あっそう。良かったね。じゃあ再就職みたいなものだから、手当は出すよ」
という、あくまで結果論の話であり、決して、独立する人もバンバン利用してください^^という事ではない。
なので、当然だが、申請する際に書く「求職申込書」には、希望する会社や条件を、ある程度詳細に書く必要があるし、求職中に企業から声がかかったらすぐ対応できるか、という問いには、Yes!と書かなくてはならない。
なので、独立しか考えてない人は、とりあえず最初の認定日を超えるまでは、その本音をしまっておかなくてはならない。
これは違法でも何でもなく、あえていうなら、テクニックなのだが、まぁ気持ちが良くはない。
また、ハッキリいえば、こういったことを考えず、馬鹿正直に、
「独立して再就職手当をもらうだけのつもりです!」
なんていえば、場合によっては、申請自体、受け付けてもらえない可能性がある、ということだ。
本音と建て前は使い分けよう。
さて、次に、②である。
これは正直、私の調査が甘かった。
失業保険(再就職手当)をもらうまでのプロセスとしては、
申請→説明会→初回認定日
の3ステップをクリアする必要がある。
問題は、この「初回認定日」である。
この日時は、ハローワーク側が一方的に決めるのだが、余程の事情がなければ、この日は変更できない。
担当者の感触としては、おそらく親の葬式がある、と言っても無理、という感じだった。(実際は、葬式がそんな先の日ということはないのだが、例えとして)
変更が許されるのは、
・正式な求職活動と重なる場合
・当日、事故などにあった場合
くらいらしい。
ここでいう正式な求職活動とは、いわゆる「面接」などで、書面などで証明ができないとダメなレベル。会食や軽い面談、などでは認められない。
私は、離職票が先週の土曜にようやく届いたので、今日、やっとハローワークに行けたのだが、そうすると、初回認定日が、ちょうど東京に遠征にいく日と重なる日程になってしまった。
もっと早く送ってくれれば、こんなことにはならなかったのに・・・。はぁー。
遠征の日程は、色々な方と、独立後に向けての会食や相談をすることになっており、今更ずらすの不可能。
そして、ハロワ側も、認定日の変更は、そういった理由(求職目的の会食程度)では出来ない。
このままだと平行線だ。どうしたものか、となり、
結局、職員から提案されたのは、
申請自体を「なかったことにする」というオチであった。
来週、改めて申請したら、認定日も、ちょうど遠征が終わった後の日になるよ、とのこと。
まぁ、それしかないよね。
なので、私がせっかく心を殺し、書いた書類は全て返却されることになった。
黒で訂正されまくった離職票が、実に寂しげである。
来週は、また、最初から申請。求職の面談も、もう一度するらしい。
私は本音を話さず、担当者も既に一度聞いたことを、また聞くのか。実に茶番だ。
不正受給を防ぐためなのだろうが、もう少し柔軟でもいい気がするなぁ。
申請のやり直しは認めるけど、認定日の変更はできない、という所が、実に役所ナイズ。
これから、フリーランスで、再就職手当だけを目的に、ハローワークへ行く人。
認定日が決まる前に、絶対外せない用事は入れない方がいいですよ。