私はチョコが嫌いである。
そもそも、甘いもの全般が苦手。重ねていうなら、「間食」自体、いらないと考えている。
朝、昼、晩のご飯を食べていたら、間食とかいらなくないだろうか？
なので、バレンタインも嫌いである。ろくな思い出がない。
中学生の頃は、姉が友達と集まり、私の家で、ワイワイしながら、チョコを作るのが習わしだった。
そこで失敗作となったチョコの山を、「試食」という形で片付けるのが、私の役目だった。
苦悶の表情を浮かべ、チョコをほうばる私の横で、
姉たちは、
「○○（男子の名前）さー。去年、Aちゃんのチョコ食べずに捨ててたらしいよ」
「マジでー。それありえなくない？」
「ねー。モテルからって調子のってるよねー」
など、まずいチョコが、さらにまずくなるような、話を繰り返し、話していた。
中学生にして、女子ネットワークの恐ろしさに、身を震わせたものだった。
高校生になると、私も人並みに、告白されたり、というイベントがあったりしたが、
チョコが嫌い、という発言を何度もしていたので、
わざわざ気を遣ってクッキーとかをくれたりして、（それも嫌いなんだ・・・）
なんだか申し訳ない気になった。
食べるのも嫌だなと思い、部屋に飾っていたら、カビが生えてしまい、大変困ったような記憶がある。もう名前も覚えてない、女学生。ごめんなさい。
さて、本題からずれてしまったが、ようは、私はバレンタインもチョコも嫌いなので、そういう人の意見だよ、と理解した上で、聞いて欲しい。
言いたいのは、会社でのバレンタインである。
女性社員が、同じ部署の人にくばったりするアレだ。
結局、退職するまで言わずじまいだったが、
「どう考えてもあれ、無駄イベントだよね」
と、毎年、思っていた。
多分、あげる方の人達も、本音は「めんどくさい」と思っていたに違いない。
貰う方もめんどくさくて、あげる方もめんどくさい。
なのに、何故続いてるのかというと、「そういうものだ」と、全員の頭に刷り込まれているからである。
これは、バレンタインに限らず、これだけ、世の中が変化しているのだから、「そういうものだ」で終わらせず、
需要側と共有側で、利害が一致し、不要と考えられるものは、バンバン辞めていくべきだと、私は思う。
会社のバレンタインを絶対続けて欲しい、なんて人、いるだろうか？
個人的に告白とかしたいなら、好きにすればいいと思うが、部署内では禁止にする方が、みながハッピーになれると思う。
私はチョコが嫌いと公言していたのに、毎回、毎回、チョコでないお菓子をくれたり、時には、ジュースをくれたり、無駄に気を遣わせてしまっていると、嫌で仕方なかった。
ついでにいえば、ホワイトデーは、一応、私の方が、ほとんどの女性陣より、役職が上だったので、さすがに、ジュースというわけにはいかず、
最低でもハーゲンダッツくらいはあげないと、格好がつかないので、わざわざコンビニに行って、探すのも大変面倒であった。
ので、会社でのバレンタインは百害あって一利くらい。という、独断と偏見の意見を書いてみたが、いかがだろうか。
なお、一利は、ホワイトデーで、３倍返しの恩恵を受けた女子陣であることはいうまでもない。
もっとも、もうフリーランスなので、関係ないけどね。
今年はとても平和なバレンタインでした。めでたし、めでたし。
では。
