真のブラック企業とは、成長機会を奪う会社だと思う

会社やめるまでの軌跡

働き方改革により、ブラック企業の定義が変わる

こんにちは、さぼてんです。

働き方改革も、中小企業へかなり波及し、残業の削減、有給取得の推奨などが、進んできました。

私の周りでも、10年前はブラック企業ランキングの常連で、2chとかでよく晒されてた取引先がありますが、

トップが変わってからは、かなりホワイト化が進んでおり、今度のGWもしっかり10連休がとれるようです。うらやましいですね。

中小企業は本当に経営者次第だと感じさせられます。

さて、このように企業のホワイト化が進み、一部の零細企業を除けば、ブラック企業はなくなっていくのか、という話ですが、

私は定義が変わるだけで、ブラック企業はなくならないのではないかと思います。

今後は、長時間労働の多さ、休日の少なさ、ではなく、「成長機会を奪う会社」こそが、真のブラック企業とされるのではないでしょうか。

労働の半分は、AIが担う社会になる

ちなみに、私の場合ですが、退職を決めた一番の理由は、「自分の成長機会が奪われる」ことに危機感をもったからです。

現在は、あらゆる分野で、システム化、AI化が進んでいます。

こうなると、今後、求められる社会人のスキルとは、

単純な作業労働ではなく、マネジメント能力や、システム自体を構築するプログラミング技術。商品からどのようにして利益を生み出すか、というマーケティング技術などが重要になってきます。

今は人手不足で、売り手市場といわれていますが、それは、ITの進化に社会構造の変化が追い付かず、捻じれが起きているためで、

やがて、どちらのバランスもとれていけば、デジタルスキルを持つ人材以外は、また仕事がなくなっていくのではないか。

または、あったとしても、非常に単価の低い仕事(AIに任せるには不安があるが、人間なら誰でもできるような仕事)をするしかなくなるのではないか、と危惧しています。

そうなると、自分の将来のために、スキルを磨いておきたい。実力をつけることができない会社であれば、勤め続けるのは意味はない、と考えるのは至極当然だと思いますが、

残念ながら、中小企業では、それが難しいのが、実情だと思います。

時間は、世界一の金持ちでも買えない

まず、第一として、今のご時世、どのようなビジネスでも、WEBを活用しようと考えない会社は、その時点でかなり厳しいです。

経営者がWEBの力を全く理解してない。所詮、補助的なもので、WEBは投資すべき対象ではないと思っていると、このような考えになります。

私も何年も様子を見てきましたが、2019年でも考えが変わらないようであれば、もうその経営者はアウトとみていいでしょう。

何度もいいますが、中小企業の将来は、トップの考え、経営手腕が全てです。それが、ひいては人材、社内体制、全てにつながっていきます。

今の時点で、社員に成長機会を与えるような場を用意してもらえていないなら、その会社は、あなたの貴重な成長機会、いわば「人生」を奪っているといっても、過言ではないと思います。

時間はそれだけ貴重です。世界一の金持ちでも、1秒さえ買えません。

時間が買えるなら、不老不死も可能でしょうから、それだけ貴重なものだということです。

この貴重な時間を、成長機会のない会社に費やすのは、まさにブラック企業に人生を奪われるといって、差支えないと思います。

ロマサガでいえば、

全くステータスが上がらない戦闘を延々としており、周りの敵はどんどん強くなっている、という状態です。

そりゃ危機感もつでしょ!

(ゲーム分からない人すみません)

「成長機会」を奪う会社に未来はない

困ったことに、この成長機会を奪う、というのは、違法ではないので、外部からは中々分かりません。

ですが、実際に働いてみれば、この会社は自分に成長機会を与えてくれるかどうかは、それほど時間をかけなくても分かると思います。

また、体制が整っていない中小零細企業でも、突発的な案件に対する問題解決能力と、コミュニケーション能力は磨かれます。

しかし、自分の体験からいうと、その殆どが、しっかり計画していれば、そもそも避けることができた問題だったり、本来必要のなかったコミュニケーションだったりという事が大半です。

そういった事例はどこにもあるでしょうが、99%の案件がそうだと、そりゃやりがいもなくなります。

なんでも、自分に対する試練と捉え、成長できる人は、とても立派です。

ですが、同時に、貴重な時間を失っていることも忘れてはいけません。

同じことを何度も繰り返すのは、得られるものより、失うものの方が多いのが、私の実感です。

私は20年近く働き、ようやく退職する決断ができましたが、同じように成長機会を奪われていると感じた人がいれば、その会社は「真のブラック企業」と考えて、人生を見つめなおすことも、必要かもしれません。