ボーナスのために、生き方を曲げるのを拒否した

会社やめるまでの軌跡

このブログを始めた当初から、退職は今年の12月末を予定していたが、2ヶ月ほど早まることになりそうだ。理由は本日、やらかしてしまったからである。

元々、2月には退職を決めていたのに、退職日を伸ばしたのは、4月から入社してくるジュニア君(次期社長)に、あまりショックを与えないためであった。

ただでさえ、入社前には想像してない程のブラックっぷりで、頭がパンパン状態なのに、そこで、社内唯一のWEB担当も辞めると聞いたら、流石にショックが大きいかなと思い、数カ月は一緒に過ごし、色々教えてから退職しようと思っていた。

しかし、どうも下手に信頼を得たことで、私をプロジェクトに入れることを前提に、色々計画を立ててしまっているようだ。それはいかん。

さらに上司も、私が辞める宣言をしたのを忘れてしまったかのように、「なので、7月から、さぼてん君にも、新規プロジェクトに参加して欲しい」と平気で言われた。冗談ではない。

私は、かなり気色ばんだ表情で、語気も強めに、

「無理です」

「私は予定通り、8月になったら退職届を出すつもりでした。悩んでいるのではなく、決定事項です」

「何も責任をとらない人間が、新規プロジェクトに参加するべきでないと思います」

「私が退職を伸ばしたことで、むしろジュニア君に与えるショックや、業務への影響が大きくなるなら本意ではありません。来週に退職届だします」

と言い放った。

そこから、色々話し合ったが、最終的に、上司は寂しく頷いた。

私もいい年なのだし、お世話になった上司に、もう少し柔らかめに言うべきだったかもしれない。が、最近は正直、心に余裕がなかった。

退職を決めたら、もう無理して、上司を無視するような使えない部下に指導することもないので、残した仕事を片付けつつ、気楽にやれるかと思ったが、

辞めることをおくびにも出さず、社内や取引先の親しい人達と付き合い続けるのは、想像以上に心を摩耗させる行為だった。つきたくない嘘を、毎日つき続けているようだ。

もし、私と同じように、色々なことに気を遣って退職日を伸ばそうと考えている人がいたら、悪いことは言わないので、とっととやめた方が良いと警告しておく。

それと、もう一つ。私だけでなく、退職を伸ばす理由の一つとして、大きく挙げられるのが、ボーナスの支給タイミングでないかと思う。ぶっちゃけ私だって、もらえるものは満額もらってやめたい。人間だもの。

しかし、結局、今回の件で、6月という最悪のタイミングで、辞表を出すことになってしまった。ボーナスは7月なので、影響は避けられないだろう。

退職後に悪評を振りまかれないように、ボーナスを下げたりしないホワイト会社も世にはあると思うが、私がいるのは、まごうことなき漆黒のブラック。ボーナスなど、社長という神の采配で、全てが決まる代物だ。最悪、ほぼゼロになることも覚悟した方が良いだろう。

まぁこれで良かったのかもしれない。数日前までは、どうせ辞めるのだから、体裁など気にせず、しっかりボーナスはもらって、その後、辞表を出せばよい、と思っていたが、

自分で、このタイミングで辞表を出すべきと決めたのなら、それが一番大事だ。わずかなボーナスのために、最後の自分にも嘘をつく。そんな生き方は、後々の自分の人生に、しこりを残すような気がしてならない。

人はそれを、くだらないプライドというのだろう。だが、それでもいい。所詮、アラフォーになってから独立しようなんて人間は、くだらない自尊心を譲れないと決めた頑固者だけのはずだ。

一緒に頑張ろう。40から人生を変える同志たち。

と、数カ月ぶりの禁酒を破り、酒をあおりながら、このブログを書いている。一言で数十万を失う。それは決して軽くない出来事なのであった。