退職とは自分との戦いだ。会社でも貴重なIT・WEB人材の場合、怒涛の引き留めが行われる。
つらい。
仕事は減らないのに、引継ぎ資料作りという仕事が追加される。
後任も見つからないのに、誰が引き継ぐというのか・・・、と考えるだけ無駄なので、手を動かす。
外圧に負けず、なにがあろうと自分は辞める、と強い決意を持ち続ける。
そんな日々が何日も続くと、精神は摩耗する。
自分で気づかないが、病気や湿疹、不眠となって、その形は現れる。
そんな時、ふと、ClariSの曲を聞いた。
知っていたのは、
・アニソン歌手であること
・まどマギのOPを歌っていたこと
・女性ユニットであること
・デビューしたころは中学生だったこと
くらいである。
結構知ってるな?
なんだか癒される声だった記憶があるので、 AmazonのPrimeMusicに入っていたのもあり、何気なく聞いてみたいと思った。
どれがいい歌か分からないので、適当にダウンロード数が多いのから、聞いてみる。
選んだのは、「Cheers」という曲。
はたらく細胞のEDで使われたらしい。多分、2~3話くらい見たので、聞いたことはあるはず。
再生してみる。
「君らしいペースで、さあ歩こうよ♪~ テンテン」
・・・。
ほあー。
これは、癒されるというか・・・。
胸にきた。歌声と歌詞が相まって。
15年勤めた会社を辞め、フリーランスとして生きていく。
人生いつでも、何とでもなる、と思っているのは本気だが、それでも不安は消えないのが本音だ。
そんな自分に、優しい歌声で
「君らしいペースで歩こう」と言われると、
「うん・・・そうだよな。ありがと」
と思えてしまう。
いかんね。
自分は宗教とかに嵌ることはないと思っていたが、
それはまだ、死ぬほどつらい目に合ってないだけのことで、素質は充分にあるかもしれない。
私の半分くらいしか生きてないだろう、若い女の子の歌に、背中を押されている自分がいる。
いやー、いいね。
他にも聞いたが、さっと聞いただけでも、何曲かお気に入りができた。
「ヒトリゴト」という曲も気に入った。歌詞はそうでもなかったが。
歌詞と合わせて気に入ったのは、「STEP」という曲。ニセコイのOPだったらしいね。
ジャンプのラブコメという事しか知らないのだが、いい曲でした。
特に、「大事なものを、手放すのは怖いよね」
というフレーズの所は、思わず目頭が熱くなった。
ああ、怖いよ。でも、自分の人生を変えるには、今決断するしかないんだ・・・!
という気持ちになった。
これも、歌声が素晴らしいからだ。
これが野太いおっさんの声だったら、おそらくとても残念な気持ちになったであろう。
Liveもやっているようだし、フリーランスで時間できたら行こうかな?
多分、ファンは若い子ばっかりなんだろが・・・。
見た目30歳(お世辞)とよく言われるから問題ないかな?
とにかく、よいアーティストを知れて、Amazonさんには感謝。
これがサブスクリプション(定額課金)サービスのいいところだね。
単発だったら、間違いなく買ってないだろうから。
これから一人で稼いでいくのに、心の支えがいるかもしれない。
その一つを、ClrariSにしたいと思う。