一つの専門スキルに頼る生き方は危うい

会社やめるまでの軌跡

私は「WEBマーケティング」を生業に独立しようと考えているが、 WEBマーケティングと一口にいっても広い。

一応、社内でのインハウス運用に成功した経験があるので、広告運用(リスティング広告、ディスプレイ広告など)をメインにしようと思うが、どうなるか分からない。広告の力はどんどん弱まっているので、それに頼る危うさを感じるからだ。

もっとも、主戦場がSNSに移っても、なんだかんだと「広告」自体は色々と形を変えて残ると思う。とはいえ、広告運用1本で生きていきます!みたいな生き方は、流石にできない。WEBの世界では、常識や戦略が、コロコロ変わるので、余計にそう思う。

まあ、この変化の速い時代、WEBに限らず、ひとつの専門分野で、何十年も戦えるか、というと、それは流石に楽観的すぎる味方だろう。

超大手企業のトヨタ、日産だって、自動運転と、カーシェアリングが進化し続ければ、どうなるか分からない。

かといって、では色々な分野に手を出して、中途半端なスキルばかり身に付けても、仕方がない。

なので、基本的には、一つの専門分野をそれなりに開拓したら、その「隣接領域」に手を出していくやり方が、ベストだろう。ハンターハンターでいえば、念能力の取得である。

強化系を覚えたら、隣接する放出系や変化形を身に付けるのが良い。間違っても、具現化系や操作系を覚えようとしてはいけない。冨樫先生は流石だな。

つまり私の場合、ネット広告運用の隣接領域を鍛えておけば良いということになる。

幸い、私は、

  • WEBデザイン(イラレ、Photoshop)
  • WEB編集(HTML/CSS、Wordpress)
  • オフライン広告知識(新聞、チラシ、映像など)
  • サーバー管理

なども一通りやってきているので、少し安心である。中小企業特有の、一人になんでもやらせる体制が功を奏した。

そう考えると、このブログでも、田舎の中小企業はやめとけやめとけと、散々ディスってきたが、将来独立を考える人は、何年か中小企業に努めるのも、意外と悪くないかもしれない。

いや、それなら都会のスタートアップでいいか・・・。

田舎の中小企業は、あまり人脈が広がらない(正確には、優秀な知り合いが増えにくい)ので、
できれば社外、特に、東京などの取引先などと、強い関係を構築しておくのが良いだろう。

また、私もそうだが、下手に中途半端な知識があると、情報収集がおろそかになりがちなので、注意が必要だ。

ネットニュースなども、できるだけ見るようにしているが、かなり意識的、効率的にやらないと、情報が限定的になる。

とりあえず、それぞれの分野で、「この人についていったら大丈夫そう」というメンターを決め、TwitterやFacebookをフォローし、投稿を追うようにしている。今の所は上手くいっているが気がする。

一つのスキルを突き詰めても、上には上がいる。また、スキルの賞味期限が、現代はとても短い。コスパの良い生き方とは、常に90点を狙うよりも、60~70点くらいスキルを習得したら、その隣接領域を鍛える。技術のリスクヘッジをする生き方が、一番安心だと思う。

省リスク、省エネで、生きて行こう。