新人フリーランスは、価格表を自分のサイトに乗せるべきではない、と思う理由

WEBの仕事話

フリーランスとして活動するに当たり、自分のサイトを作る人は多いと思う。

そこで問題となるのが、自分の「価格表」を乗せるか、どうかだ。

サイト制作なら、1サイト〇〇万。広告運用なら、広告費の〇%、といった具合。

実に悩ましい。

ネットで調べても、

載せる方がいい派、やめた方がいい派、それぞれ意見があり、結局の所、う~ん分からん!となる。

これについて、答えは様々だと思うが、

一応、仕事を始めた当初より、考えがまとまってきたので、自分なりの意見をまとめておきたいと思う。

結論からいうと、

<価格を載せた方がいいケース>

・BtoC

・BtoBで、スキルに自信があり、高単価でやれる人

<価格を載せない方がいいケース>

・BtoBで、上記以外の人(特に駆け出し)

が、私の考えである。勿論、業種にもよると思うので、ケースバイケースで。

まず、そもそも、なぜ「価格」を載せた方がいい、という意見が生まれるかだが、

「だって価格が分からないと、誰も、不安で申し込んでこないでしょ?」

というイメージからだろう。私もそうだった。

しかし、BtoCならいざ知らず、BtoBで、価格を見ないと問い合わせしない、ということは、

「値段で決めてる」という証でもある。

これまでの経験上、そういったクライアントは、基本、安くしよう、安くしよう、という姿勢なので、長期的に見て、あまり良い関係にならないことが多い。

そう思うのは、まさに私がいた会社がそうだったから、なのだが。

で、自分に置き換えれば分かると思うが、

ぜひお願いしたい!と思うサービスであれば、普通、見積もり依頼や、問い合わせくらいする。

むしろ、そう思うくらいの人と、仕事をしていった方がいい。

なので、価格を載せない、というのは、ある意味、ハードルを上げる行為かもしれないが、

良い客を選別するフィルターにもなる。

さらにいえば、一度、サイトで細かい価格を公開してしまうと、いくつかの取引先で、価格交渉をしたいと思った時、思わぬ枷になったりする。

「えっ、話と違う。なら上げたい」、と思っても、でもサイトに書いてしまったしな~、みたいなやつである。

金額に幅を持たせればいい、という意見もあるが、それならいっそ、載せない方が、中途半端でなくて、いいような気もする。

特に、駆け出しのころは、自分に自信がないので、必要以上に弱気な価格設定をしてしまいがちである。

それでいくつか、取引が始まってしまうと、もう単価を上げるのが困難になり、働いても働いても、儲からず、外注に出す余裕もなく、消耗していく、ということになる。

なので、価格表はサイトに出さない方がいい、と私は思う。

それだと客が来ないと思うなら、メールやDMで営業をかけて、そこに大まかな金額だけ載せればいいのでは、ないだろうか。

また、逆に、スキルに自信がある人は、価格を載せた方がいいと思う。

これは、高単価を載せることで、同じように悪い客を選別できるのと、高単価自体がブランド価値を生むからだ。(勿論、相応の成果を出すことは前提)

勿論、同じように、自身のスキルに自信があっても、あえて、色々な事業者の力になりたいと思い、価格を下げたり、示したり、という生き方も、いいだろう。

むしろ、私はそういう在り方に憧れがあるのだが、とりあえず、目先の銭は確保して、心の余裕も生まないと、そういう生き方は無理だな・・・と実感したので、目下、自己研鑽中。といった所である。

以上、特に私と同じようなフリーランス1年生の方。参考にして頂けると幸い。

では。