私自身、アラフォーになってから独立しようなんて考えなので、
「信用を得るためにも、やっぱ資格とっとかなきゃ!」
と焦り、実際に、多少の資格は取得したりもしたのだが、
「これ、無理にとる必要なくね?」
と感じる面が、多々あるので、今の考えを整理しておこうと思う。決して、勉強するのが面倒になったからではない。断じて。
まず、WEB関連の資格といっても、色々あるが、有名どころでいえば、
・Yahooプロモーション広告プロフェッショナル認定資格
・Google広告認定資格
・GAIQ(GoogleAnalytics認定資格)
・WEB解析士
・上級WEB解析士
・WEB検定
・SEO検定
あたりだろうか。
有名どころといっても、WEB関連の仕事をしている人なら、知ってる可能性が高い、という程度で、他の業界人からすれば、全く知られていない資格である。
この内、私は、Yahoo、Googleの広告と、GAIQを取得した。これについては、田舎の中小企業とはいえ、WEB担当者を長年やっていたので、少し勉強したら合格できた。(Yahooは一回落ちたが)
そして、次は、WEB解析士、勿論、上級までとろうと考え、勉強を始めた。しかし、ここで急に気がのらなくなってしまった。理由はいくつかある。
一番は、ウェブ解析士という資格をとる意味に疑問が生じたからである。
「私は何のために、資格をとりたいのか?」という原点を考えた時、ウェブ解析士は、それを満たさないと気付いてしまった。
Yahoo、Google関連の資格をとったのは、ぶっちゃけていえば、誰でも知る巨大企業のブランドを、営業用に借りるためである。
WEB系の仕事をしている人間であれば、特に難しくない資格であることを皆知っているので、何の証明にもならないが、他業界の人間からすれば、やはりブランドの信頼性が多少でも担保される可能性は否定できない。
それに、広告運用に限れば、実際、この資格は取っていた方が、最低限の知識としては役立つ。また、WEB広告代理店に転職したい時も有利だろう。就職したら必ずといっていいほど、とらされる資格だからだ。
つまり、Yahoo、Googleの資格は、民間資格とはいえ、広告運用を仕事にするなら、ある意味、士業のように必要な資格なのである。よって、この二つの資格を取るために勉強するのは、まだモチベーションが保てた。
しかし、ウェブ解析士は、その効果をあまり期待できない、と感じる。まず、名前がダサイ。(申し訳ない。素直な感想です)。
教本には、誰にも親しんでもらえるように、あえて英語ではなくカタカナにしたと、理由が書いてあったが、正直オナニーだな、と感じる。資格を狙う人は、そんなもの求めてないと思う。受験のハードルを下げるため、だというなら、それは協会の経営的な都合としか感じない。
誤解を招くといけないので、弁護するが、ウェブ解析士の資格取得に必要な勉強自体は、WEBマーケティング全般の知識を、広く網羅しており、分かりやすく、体系的に整理できる、とても素晴らしいものだと思っている。
実際、教本を買ったことは全然後悔していない。これからも辞書替わりに活用させてもらおうと思っている。
ただ、実務レベルで考えると、全体的に広く浅いので、そのままでは使えないのも事実である。
教本で基礎だけ学んだら、あとは実際に自分でサイトを作ったり、ブログを運用したり、SNSマーケの真似事をしたり、アフィリをしたりした方が、100倍勉強になる。
つまり、ウェブ解析士のカリキュラムは、教科書としては便利だが、あえて資格をとるようなものでもなくね?というのが、私の正直な感想なのだ。
さらにいえば、受験料が高額なことも、積極的になれない理由の一つである。
ウェブ解析士だけで、教本+受験料を合わせると、約20,000円。
上級ウェブ解析士にいたっては、80,000円以上かかる上、試験場までの旅費や、追加レポートの費用を考えると、130,000円くらいかかる。
それだけの費用対効果があるかと考えると、正直疑問である。
Yahoo、Googleならともかく、「ウェブ解析士」では、あまりハッタリも効かない。上級がついても、元が知られてないので大差ない気がするし、「上級」がついてるくらいで、気に入るようなクライアントと仕事したいか?と聞かれると、正直Noである。
なので、ウェブ解析士の教本は一応読んだが、これは教科書代わりに大切に使うとして、資格をとるかは、また考えようと思う。毎年の更新費も必要らしいし。
代わりに毎年教本が届くらしいが、最新のWEB事情についてなら、正直、業界ニュースサイトやビジネス書で、充分学べると思う。
実際にフリーランスとして活動して、必要と感じたらまた考え直すかもしれないが、とりあえず、現在の考えとして、WEBマーケティングに資格はいらない。自分なりの結論である。