2019年。WEB広告はTVを抜き、1位の広告媒体となる
今の私は、ただの田舎のWEB担当者である。
20年程の社会人経験があり、内、WEBは15年になるが、全くプロといえるようなスキルは身に付けていない。
にもかかわらず、私はこれで飯を食おうと決め、年内の独立にむけ、退職準備に日々、勤しんでいる。
これは、今の会社にいても成長はないと絶望したことが大きな理由だが、もう一つある。
それは、WEB広告インハウス化(内製化)の工程を、実際に経験したことで、
これは間違いなく、今後全ての会社で必須になるスキルであり、それを外部から支援する仕事は、当分、食いっぱぐれがないだろうと、確信したからである。
2018年、国内の総広告費6兆5千億円内、WEB広告は、1兆7千億と、全体の27%を占めた。1位のTVとほぼ同じ割合であり、2019年には1位になることがほぼ確実視されている。
私の会社でも、WEB広告費は、売上の約40%を占めている。
これがどういうことかといえば、極端な話、WEB広告を有効に使えるかどうかで、
事業の成否が40%決まるといっても過言ではない。
この比率は今後もさらに増えていくだろう。
つまり、WEB広告は会社の運命を握る生命線なのである。
そして、WEB広告は基本、自社だけで行うことが可能だ。(媒体に広告費は必要)
広告代理店を介さないと難しい、新聞やTVCMとは、大きくそこが異なる。
WEB広告でメインとなるのは、Yahoo、Googleのリスティング広告で、その他のコンテンツマーケティング、SEO、SNS広告も、全て自社で運用することが出来る。
多くの会社でインハウス運用が行われていない理由
にもかかわらず、一部の大手を除くと、多くでインハウス運用は行われていないと感じる。
理由は、簡単で、
- ①社内でもっとマンパワーを割くべき事業がある
- ②単純に自社で出来るものと思ってない
概ね、この2つだと想像する。
そして、中小企業の大半は、②のはずだ。
私の会社がまさにそうだし、周りに聞いても、広告をインハウス運用している会社は、聞いたことがない。
それどころか、田舎では、WEB広告を専門に扱う代理店自体、殆どない。
そんなレベルである。
私も以前は、インハウス運用を、素人がそうそう手を出せるものではないと、思っていた。
確かに自動入札など、AIの機能が充実していなかった4~5年前はそうだったかもしれない。
しかし今は全く状況が異なる。
端的にいえば、一旦慣れてしまえば、1日1時間程度の時間確保で、
広告の運用自体は、インハウスで行うことが十分可能だ。
私は、それを身をもって実感した。
実際にインハウス運用を経験し、数か月で業績を更新
私の会社も紆余曲折あり、今までに3回、代理店が変わったが、3社目で、ようやく信頼できるパートナーと出会うことが出来た。
その会社は、非常に悪化したウチの業績を、WEB広告を最適化することで、1年で回復させた。
そして、私は、やはりWEB広告は、運用者の腕次第で、いくらでも改善することが可能なのだと確信し、
何年もこうした方が良い、ああした方が良い、と考えていた施策を、自分で実践したいと考え、
代理店にインハウス支援への契約変更をお願いした。
その会社では、通常、インハウス支援を行っていなかったが、担当者個人の権限で、無事行ってもらえることになった。
共に信頼を築けたからの成果だと、心から安堵した。
そして、自社で運用を始めて数か月。
最初は新しいアカウントになり、蓄積されたCVデータが使えなかったので、多少苦戦した時期もあったが、
すぐに、以前と同じ、もしくはそれを上回る成果を出せるようになった。
業績も数年ぶりに、過去最高値を更新した。
インハウス様様である。
インハウス運用に必要なのは、やる気と信頼できるパートナーだけ
勿論、支えてくれた代理店担当者の力が大きいのは、理解している。
ただ、私は、自身のやる気さえあれば、WEB広告は、インハウス運用が一番成果が出やすいと感じた。
それは、どれだけ優秀なマーケターでも、
社員以上に「会社の成功指標」を肌感で知るのが難しいからだ。
WEB広告の運用をしていると、どうしても、「勘」でやるとしかいえないチューニングが発生する。
検索クエリからの除外ワードやキーワード追加なども、全ての事情を知る自社でやった方が、精度も、スピードも速い、と思うことが少なくない。
なので、一通りの仮説検証は、担当者の独断で行い、詳細な部分や、Yahoo、Googleの新技術については、代理店の力を借りる。
これがWEB広告で、一番成果が出やすく、コストも抑えられる方法だと、私は思う。
しかし、地方では、インハウスどころか、WEB広告さえ行っていない中小企業が、星の数ほど存在する。
だから私は、伝えていきたい。
WEB広告のインハウス運用にスキルは要らない。必要なのは、やる気と、最初のきっかけを教えてくれるパートナーだけだと。
私はフリーランスになることで、後者の立ち位置を担いたい。それが40歳にして芽生えた、小さな私の夢である。