WEB広告運用の実力は、会社でなく、チームでもなく、個人で決まる(中)

WEBの仕事話

こんにちは、さぼてんです。こちらでは地方のWEB担が、業務で思ったことを書いていきます。

別記事で、地元の広告代理店が広告運用を東京の代理店に丸投げしており、その下請け会社と直接契約をしだしたが結果が出ず、改めて、別の東京の代理店を探そうと、知り合いのWEBコンサル会社に相談にいく所までの経緯をお話しました。

とんとん拍子に、運用会社とのコンペ、採用まで決まる

このWEBコンサル会社とは、分析ツールを利用しているだけ関係で、コンサルティング業務を委託しているわけではないので、本来無理筋かと思っていたのですが、実際に相談した所、

こちらが驚くくらいに、「当社の現状」「具体的にどんなことに困って、どんなことを実現したいか」「どんな会社と組みたいと思っているのか」を真摯に聞いてくれて、しかもすぐに、2社に取り次いでもらえることになりました。コンサル会社さんは1円も得をしないのにです。

これは泣きたくなるくらい感謝しましたし、その行動スピードに感動しました。今思えばこのころから、この思いは募っていたのかもしれません・・・。(別記事なので余談ですが)

めでたく、東京の新進気鋭のベンチャー起業と契約!が・・・

そして、この地方の片田舎まで、わざわざ東京のWEB会社さんが、コンペでやってきました。A社は売上も実績も、業界トップクラスの会社で、取引先も大手が中心。B社は、まだ起業してまもないが、急成長中の会社で、売上もうなぎ上り。取引先は大手もあるが、中小起業のクライアントが中心、という会社でした。

これについては、社長の一声で、B社に採用が決定しました。 決定的だったのは、B社は社長が来ていたが、A社はあくまで取締役だけだった、という点です。意識、覚悟の差という事でしょうね。 正直、プレゼンの内容は、どちらも同レベルで、担当者の私としても、決めかねていたので、特に不満はありませんでした。

ただ、いろいろなサイトで、「広告運用のプレゼンでは、実際に運用する担当者と必ず面談した方がよい」と書かれていて、私もそうだと思っていたのに、2社とも担当者はつれてこなかったことに、少し不安を抱いていました。

どのような顧客がいるのか、商品はなにが強みなのか、など全く聞いてこない担当者

そして、残念ながら、この不安は的中することになります。私は最初、新しい担当者と、まずはアカウント設計、KPIの共有、タスク連携をどうするか…、ついに色々と本気でやっていけるな!と、とても楽しみにしておりました。

しかし、先方の担当者からは、目標とするCV数とCPA以外、全く当社の情報、商品の強み、顧客から集めたデータなどをヒアリングしよう、という動きはありませんでした。今までの広告実績はどうだったか、何を失敗したかも聞いてきません。私は自分が担当者なら、絶対そこは聞いておきたいと思っていたので、不思議に思っていました。

しかし、前回の会社の際に、「私は代理店に言いすぎる」、「それでは相手の実力がわからない」、「信頼して任せるべき」、と散々周りにいわれたので、あえて今回の会社には口を出さず、聞いてこないなら、その通りやってもらおうと思いました。

東京の会社に依頼したのに…。逆にCV、CPAは悪化することに。

そして、半年経過。CV、CPAは、むしろ前回の代理店よりも悪化しました。特にひどいのは、少しずつ改善している兆しがある、とかではなく、結果にものすごい上下幅がある、つまり安定していないということです。そして、相変わらず戦略もPDCAも共有できないので、また東京出張に合わせ、担当者を直に見るため、代理店を訪ねることにしました。(今回はきちんとアポをとりました笑)

出会った担当者は、一言でいえば「いい人」でした。ただ、

  • 30歳だがWEB業界も広告業界も初めて。今までは車関係の業務アプリを作るSEだった。
  • 人生なんとかなるさがモットー。
  • 私もやる気はありますんで!色々勉強させてください!

という、こちらからしたら不安しかない話をされました。

でも仕事は一人じゃない。チームでやるものだし!と思っていたが・・・

ただ、WEB業界は新しい分野ですし、未経験でもすぐ才能が開花する可能性はあります。それに仕事は一人でやるものじゃない。チームでやるものなのだから、この人には不安が大きいけど、チームとしての動き、成果に期待しよう!と思いました。

そして、私はこの間違いを、痛いほど、実感することになります。結果を出せる優秀なWEB広告の担当者とは、ある意味、個人事業主のような存在であり、WEB広告の実力は、会社でも、チームでもなく、個人の実力で決まっているという事実を知ることになるのです。

やばい、この話書き出すと、なかなか終わらないですね・・・。もし興味をもってもらえるなら、もう少しだけお付き合い頂けると幸いです。次の後編で終わります。