Yahoo、LINE統合。今後、楽天経済圏とYahoo経済圏に、二極化する?

WEBの仕事話

いつものように、しょうもない記事を書こうと思ったのだが、

昨夜、「Yahoo、LINE統合へ」という、驚きのニュースが飛び込んできたので、たまには、それっぽいことを書いてみる。

エラー|NHK NEWS WEB

個人的には、

・今後、楽天経済圏とYahoo経済圏に2極化していく

・利用側としては、どちらの情報も仕入れておき、自分に合った方に属するが吉

が良いのではないか、と思っております。

とはいえ、私は経済の素人なので、話半分に聞いて欲しい。

そもそも、「楽天経済圏」という言葉自体、聞いたことがない人がいると思うので、解説すると、

楽天が提供している、通販、クレカ、スマホ、電気、銀行、保険、株、などの、人生に関わる全てのサービスを指している。

楽天経済圏という言葉自体は知らなくても、

楽天市場、楽天カード、楽天モバイル、楽天でんき、楽天銀行、楽天生命、楽天証券、・・・などの名前は聞いたことがある人が多いのではないだろうか。

ようは、こういったインフラサービスの殆どを、楽天に頼るようになると、「楽天経済圏に属した」と言われる状態になる。

で、なぜ、こうなるかというと、端的にいえば、

・サービス利用が増えるほど、ポイントが大量につく

・統一した方が管理しやすい

という2点のメリットが、消費者側にあるからだ。

私も、少しだが楽天経済圏の人間なので、よく分かる。

私の場合、

メインカードは楽天だし、銀行もかなりの資金を楽天銀行に移した。楽天証券で、投信を買う時に便利だからだ。本も、電子書籍以外は、楽天ブックスで買っている。

また、しょっちゅう色々なキャンペーンをやっているので、毎月適当にエントリーしている。

すると、ケチケチ人間の私でも、毎月2000~3000くらいはポイントが手に入る。

私はこれでガソリン代を払っていたので、毎月、実質ただで車に乗れていた。(今は、全て積み立て投信にまわしている)

さらに、楽天は、SPU(スーパーポイントアップ)というプログラムをやっており、使うサービスが増える程、楽天市場や、楽天ブックスでの購入時、ポイントがたまりやすくなっている。

【楽天市場】SPU(スーパーポイントアッププログラム)|ポイント最大16.5倍
SPU(スーパーポイントアッププログラム)は、楽天グループサービスを使えば使うほどポイントアップするお得なプログラムです。楽天市場でのお買い物がポイント最大16.5倍になります。

このような理由から、楽天を一つ使いだすと、どんどん他のサービスも利用したくなり、楽天経済圏に取り込まれていく、という訳である。

また、一つに統一されていた方が、利用する側も管理がしやすい。

全部、楽天〇〇~の方が、覚えやすくないだろうか?

最近は、色々なサービスが増えすぎて、情報過多なので、利用側としても、シンプルになった方が嬉しいのだ。

さらに、ポイントまで得であるなら、やらない手はない。

・楽天は、なんでそんなにポイントの大盤振る舞いができるの?

・どこかサービスの手を抜いてるんじゃないの?

と疑う人もいるが(特に年配の方に)、そんなことはない。

当然、楽天側にメリットがあり、きちんと仕組み化できている。

簡単にいえば、ドラッグストアの方が、同じ商品でも、その辺のスーパーよりも、はるかに安く売られているのと同じである。

あちらは、医薬品で利益が出るから、食品の値段を下げても事業が成立する。という理屈だ。

同じように、楽天も、ポイントをばらまいても、

・経済圏に取り組むことで、全体、長期的な利益が出るから可能

・また、各分野を横断した「ユーザーの行動データ」が手に入ることで、確度の高い事業計画が可能になる

という巨大なメリットがあるので、そうしているのである。

現在では、むしろ後者の方が、恩恵がでかいかもしれない。

と、長々と楽天経済圏の話をしてしまったが、冒頭のYahoo、LINEの統合話に戻る。

Yahooは正直、かつての勢いが薄れ、楽天に大きく水をあけられている、というイメージが長年ぬぐえなかった。

Yahooショッピングを利用していたり、ヤフオクを愛用していると、下手すると、「変わり者」扱いされるようになったほどだ。昔はあれほど、王道だったのに。

しかし、今回のニュースで、勢力図が大きく変わることになる。

決済、金融、証券関連では、PayPayをブランドに打ち出し、Yahooショッピングや、ワイモバイルなども、楽天に対抗したサービスを続けていくだろう。

なにせ、ソフトバンク、Yahoo、LINE、ZOZOが手を組むのだ。

規模だけでも楽天は負けてしまうのに、これにメルカリでも加わったら、手が付けられない。

楽天が飲まれるのか、それとも拮抗していくのか、分からないが、当分は2極化の様相で進むだろう。

となると、難しい話は、経済に詳しい方々に任せるとして、利用者側としてはどうすべきか、というと、

2極化する、ということは、互いに競いあうので、利用料が安くなったり、サービスの質が上がる可能性が高い、という事でもある。

なので、楽天の一極集中よりは、この2極化の方が、むしろ利用者としては歓迎すべきことでないかと思っている。

しかし、あっちを行ったり、こっちを行ったり、するのも、手間が大きいし、結局得しない。

なので、ここから数年は、

片方の経済圏に属しつつも、この「2大経済圏がどうなるか」という行く末をしっかり注視しておくことが大事でないか、と思う。

特に、Yahooの準備が色々整ったら(もう出来てるかもしれないが)、楽天に対抗するサービスをどんどん打ち出していくはずだ。

そうなると、私も貯金や投信を、Yahooに変えた方が良い、と思うかもしれないし、メインカードも、Yahooに変えるかもしれない。

Yahooカード持ってないけど。

フリーランスになるまでに作っとけばよかったー。退職間もない、今の方が審査通るか?

どうせなら、アフィ経由で、5000円くらいもらって作っとくか?

うーむ、考えることが色々増える。

ともあれ、今後はGAFAや、中国のテンセントに飲まれてしまうのでは、と危惧していた日本企業も、まだまだ期待できそうなことが分かって、少し安心した。

我々も頑張っていきましょうかね!