LINE@で年収1000万の高校生なら、アカウント消えても、マーケティングでいくらでも稼げると思う

人生観・仕事観

先日、LINE@で年間1000万を収入を得ていた高校生が、競合の高校生らに監禁され、アカウントを無理やり削除される、という事件が報道された。

ページが見つかりませんでした : 読売新聞オンライン
【読売新聞】

世間の反応をうかがってみると、

・子供が、こんな楽に金を稼ぐ時代になってしまって、世も末

・LINEでお金が稼げるの?なんて危ない!

・俺もLINEでお金稼いでみようかな。どうやったらいいんだろ?

のような意見が、散見されていた。

これらに対して、個人的に色々思うことがあったので、少し書き留めておきたい。

まず、高校生が収入を得ていた流れについて。

報道だけだと、まるで、高校生がLINEから収入を得ていたように聞こえるが、LINE@にそんな機能はないと思うので、

LINEはあくまで自分のオウンドメディア(おそらくダンス動画などを紹介する自身のアフィリエイトサイト)へ誘導するための、コミュニケーションツールとして、使われていただけだろう。リアルでいえば、チラシと同じだ。

なので、高校生への広告収入とは、あくまで、自身のサイトに掲載された広告からの収入(アドセンスや各アフィリエイト)であり、アドセンスだけで年間1000万稼ぐのは、まず無理なので、おそらく殆どが、アフィからの収入だろう。

となると、

・サイトにおけるコンテンツ力

・サイト上でのアフィへの誘導づくり

・サイトPRのマーケティング力(フォロワー200万達成まで)

という、三条件が揃ってこその年間1000万収入であり、それは全て、このインフルエンサー高校生の力によるものである。

まず、これは凄いことだと評価すべきではないだろうか。

世間を見ると、まるでマルチ商法や詐欺のような扱いをしている人もチラホラ見られる。基本的に、ブログやYoutubeの収入で生活している著名人、芸能人などとやってることは変わらない。

ヒカキンは凄いと言われ、この高校生が犯罪者のような色眼鏡で見られるのは、何か違うように私は思う。

そもそも、中高生向けのコンテンツという低単価の商材だから、年間1000万程度の収入で収まっているが、 フォロワーが200万もいるなら、商材を変えたり、LINE@以外のPR手法もとれば、いくらでも収入を得られるはずである。おそらく、億を狙うのも不可能ではないだろう。

それで20代のうちに資産を築いて、そこからセミリタイヤして好きな人生を生きる、何て生き方もあるはず(この高校生がそれを望んでいるかは知らないが)。

また、もう一つ、よく見られたのが、この高校生が「楽に稼いでいる」と思っている人が沢山いたことである。

そもそも、汗水垂らして、走り回らなければ労働ではない、と思っている人に対しては、コメントのしようがないが、それとは別に、「強いコンテンツ」を育てる、維持する、ということが、どれだけ大変なことか、というのは、やはり想像がつきにくいのだろう。

本当に楽だと思うなら、実際にやってみればよい。今の時代、月1000円のサーバー代と、月100円程度のドメイン料さえ払えば、いくらでも、自分だけのメディアを持つことができる。

おそらく99%の人は、月間1万PVすら達成できず、根を上げるだろう。

この高校生のサイトは見てないので、想像の域をでないが、ダンス動画がメイン商材ということから、その研究、競合調査に余念はなく、毎日の運用、膨大な作業と勉強の日々だったと思われる。そうでなくては、年間1000万は稼げない。

自分のアホな高校時代を振り返ると、果たしてそんなことが出来ただろうか、と考えてしまう。

そう思うと、この高校生は尊敬に値する人物であり、今回の事件で、同業の高校生から被害にあってしまったのは、非常に痛ましい。

ただ、前述したとおり、LINE@はあくまでコミュニケーションツールであり、そのアカウントが消えても、サイトが生きてるなら、いくらでも再開できると思うのだが、競合の高校生もバカではないので、もしかしたら、サイトのアカウント情報も聞き出し、消しているのかもしれない。

仮にそうだとしても、サーバー側でバックアップがあるかもしれないし、それさえ無かったとしても、これまで培ったマーケティングスキル、コンテンツ力は不滅なので、いくらでも再起可能だと思う。また頑張ってほしい。

やはり、私も自分の腕だけで稼げるスキルをもっと磨いておかなければな。

そう思わされた事件だった。