当たり前が、当たり前に出来る。それだけで、上位数パーセントに入る。
と、ビジネスの世界ではよく言われる。
色々あると思うが、その内の一つに、「質問する際の確認」があると思う。
私が、まだケツの青いぺーぺーだった時、上司にいつ質問したらよいか、悩んだことがあった。
新入社員からすると、先輩方はだれも、忙しそうに見てて、
何度も話しかけようとし、伸ばす手が止まった。
やっぱやめようか、とも考えた。
しかし、
「なんで聞いてこなかった!」と言われるのが怖くて、
結局、「すみません・・・。今、○○の件でお聞きしてもよいですか・・・?」
と恐る恐る聞いた。
その先輩は、私を見上げ、
「んーーー今はだめ。あとでいい?」
と困った笑顔を返した。
聞いてよかった。そう思った。
それ以来、誰かに質問する時は必ず、
「今、話してもよろしいですか?」と聞くようになった。
上司、部下に関わらずだ。
ある時、部長に酒の席で、
「さぼてん君は、いつも、質問する際に、確認してくるから、いいね」
と褒められた。
「そうなんですか?」と返した所、
「いきなり質問してくる奴が多いから・・・」と、部長は困ったように答えた。
私は、そんな失礼な人、そんなにいるかな?と、当時思っていたが、
役職が上がり、部下をもつようになると、その意味が分かった。
いるのだ。たしかに。
「すみません。○○の件なのですが」
と、明らかに集中して作業している私に質問してくる人が。
まだ、これはマシな方で、中には
「今よろしいですか?○○の件なのですが・・・」
と、確認と同時に、質問する、ワケが分からない人もいる。なら聞くな。
神経質といわれるかもしれないが、
コードを書いてたり、キャッチコピーを考えている時に、いきなり質問されると、正直、私は困る。
話しかけること自体はいいのだが、質問に付き合えるかどうかは、きちんと確認して欲しいのだ。
それが、皆できることではない、というのが分かり、
当たり前を当たり前にできるのが、いかに大事であるか。だんだんとそれが分かっていった。
むしろ私は、他部署の人であれば、今日は機嫌がいいか、とか、予定まで聞いてから、質問しに行っていた。
機嫌が悪かったり、バタバタしてる人に聞いても、ロクな答えが返ってこないからだ。
なので、私は、「質問前の確認」は当然で、
さらに「質問のタイミング」までコントロールしてこそ、評価できる、と思っている。
タイミングを考えない人は、
・相手の気持ちを理解できない
・成果を重視しない(「聞く」ことが仕事で、結果はどうでもいいと思っている)
からだ。
もし、これから社会人になる人がいたら、ぜひ、質問の確認と、コントロールを重視してもらいたい。
それだけで、見どころがある、と評価されるだろう。
では。