総務省の定義によると、
大都市:政令指定都市(神戸、京都、福岡、札幌、仙台、広島、岡山など)及び東京都特別区部
中都市:上記除く人口10万以上の都市
小都市:人口10万未満の都市
らしい。知らなんだ。
一応、3つの都市圏、全てに住んだことがある身からすると、上記の指標は少々違和感がある。
現在、小都市に住んでいる私に言われたくないだろうが、関東の大都市に比べれば、札幌、仙台、広島、福岡などのギリ政令指定都市は、どう考えても「中都市」のイメージである。
また、人口10万レベルの都市は、中都市という感じはしない。せめて、30万以上ではないだろうか。
こちらの記事でも、 「札仙広福」は中都市 、という前提で書かれているので、私もそれに倣おうと思う。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53905?page=2
で、元々、定義を調べるために見つけたこの記事だが、中々、興味深いことが書かれていた。
中都市の良い点をまとめると、
・中都市は企業の商業施設や、大学、病院などの公共施設が充実してきており、一部、人口も増えている。
・住民の満足度も総じて高く、家賃などの固定費が安いことから、都会からの移住者も増えてきている。
ということらしい。
たしかに、中都市は住みやすい。
駅前の繁華街を除けば、大体、小都市と変わらないくらい、人がおらず、のどかに過ごせる。また、新幹線、飛行機、などへのアクセスもいいので、交通の便が良い。
さらに、有名アーティストの全国ツアーなども、中都市であれば会場に選ばれることが多い。この辺、小都市は厳しい。
少し足を延ばせば、マリンスポーツや、ウインタースポーツを楽しめる。家賃も比較的安い。
いいことづくめである。
しかし、筆者はその代償として、
「中都市は大都市に従属するシステムに組み込まれ、多様性を失いつつある」と警告している。
これには、同意せざるを得ない。こういう意味では、人口10万くらいの都市も確かに中都市である。
私の住む都市も、人口10万前後だが、多様性を失いつつある、とは、日々感じる。
地方としての独自性を打ち出しているのは、観光産業くらいなもので、普段そこに住む人間の生活には、実際、あまり関係がない。
それよりも、地元のスーパーや商店の多くが、都会からの進出企業により、どんどん潰され、どこに行っても変わらない町になりつつある方が影響が大きい。
なので、仮の話であるが、それらの企業が撤退すれば、地方には何も残らなくなる。その状態を「繁栄」というのか、という所だろう。
元々、都会の人間がイランことをしなければ、地方は地方なりに、人口の自然減に合わせて、町の在り方を変え、多様性を保ちつつ生きていけたのではないか、と思う。
というか、今からでも、遅くないのかもしれない。
私は、これからも小都市で生きる。
家賃安い(1LDK、街中で5万以下)、ごはん旨い、山も海もすぐ行ける、仕事は家で可能、災害少ない、人少ない、と、私にとって、メリットしかないからだ。
そういう意味では中都市も同じなのだが、中都市は、前述通り、「大都市の従属化」が進んでおり、ある程度の規模をもつことから、その束縛から逃れられないのではないかと思う。
バランスがいいと言えば、聞こえが良いが、要するに、中途半端なのだ。
であれば、小都市の方が、私は多様性を復活させるには、良い場所でないかと思う。
また、小都市も、これから成功する都市と、失敗する都市に分岐していくと予想している。
そうなった時、気軽に、成功した小都市に、フットワークよく移り住むのが、幸せな生き方ではないか。そう感じている。(一人暮らし、フリーランス限定だが)