田舎の方が「気の短い人間」が多いと感じるのは、「待つこと」に慣れてないから?

人生観・仕事観

少年時代を田舎、社会人として東京、その後、現在に至るまで田舎、というUターン人生を過ごしたが、その中で、私なりに感じたことがある。

それは、田舎の方が「気の短い」人間が多いのではないか?、ということだ。

気が短いと感じるかどうかは、主観的な問題なので、統計なんてないだろう。なので、好き勝手に意見を述べさせていただく。

まず、田舎と聞くと、「のんびり」「牧歌的」というイメージを抱く方は多いと思う。

だが、これは、田舎に全く住んだことがない人か、もしくは少年時代だけ田舎で過ごした、という人が大抵でないか、と思う。

私の感覚では、そんなことは全くない。自然、という意味ではそうかもしれないが、そこに住む「人間」は決してそんなことはない。

決めつけかもしれないが、個人的統計では、田舎の方が、気の短い人が多い、という感覚がある。

何故そう思うのか。自分なりに考えてみた。

それは、おそらく、「待つことに慣れてないから」でないか、と思う。

例えば飲食店。食べログで評判のラーメンがあれば、休日にちょっと行ってみるか、という気になるだろう。

東京の人間には想像つかないかもしれないが、田舎では、県内トップレベルの店でも、「長時間並ぶ」ということは、極めて少ない。

常に15分以上並ばないといけない、という店は、県内に2~3件だろう。コアタイムを外せば、それも概ね問題ない。

もっとも観光地であれば、盆、GWは混む。だが、これは押し寄せた県外の人間が大半なので、例外とする。

なので、外食というのは、基本並ばず、注文しても料理がすぐ出てくるのが当たり前、と思っている風潮がどこかある。ゆえに、レスポンスが悪いとキレやすい。

また、もう一つ、田舎の人間の方が、「気が長そう」と思いがちなのは、自分の祖父、祖母の、のんびり屋な所を見て、醸成された幻想でないかと思う。(家庭により差はある)

祖父、祖母をのんびり屋と感じるのは、単に、「孫相手だから、そう見える」だけでないか、と個人的には思っている。

また、「レスポンスに時間がかかる時代に生きた」という理由も大きいだろう。

通販で注文した商品がすぐ届く、なんて、想像さえしない時代に生きたのだから、それは気が長くなる、というものである。

私の時でさえ、欲しい本は、何店も自分の足で本屋を周り、ない時は注文をして、1~3ヶ月待つ、何てこともザラだった。

いまでは、店舗だけでなく、公式通販、ショッピングモール、メルカリ・ヤフオクなどのBtoCなど、買うのに、あらゆる手段が用意されている。

なので、「待つ」ということに慣れないのだ。

都会と田舎で、その格差があった間は、田舎の方が、待つことに慣れていたかもしれないが、ネット全盛のこの時代では、その障壁は崩れた。

あとは、リアル店舗での待ちの差、となるが、これは田舎の方が、慣れる機会が圧倒的に少ないので、自然、気の短い人間が増える、というわけである。

さて、好き勝手に解釈を述べてきたが、当然、印象なんて、人それぞれなので、これは統計でも何でもない、私の勝手な決めつけである。

私の周りがそうだ、というだけで、おそらく大抵の人間にとっては、想像通り、田舎の人間はのんびり屋であり、都会の人間を温かく迎えてくれるはず。

なので、気にせず、地方活性化のためにも、ぜひ田舎に来てもらいたいと切に願う。