失敗は成功のもと、と言われる。
その通り。
挑戦し、失敗し続けることでしか、道は開けない。
多くの人が、そのロジックは知っている。小学生でも、体系的には理解している。
でも、できない。
なぜか。
それは、人は失敗が怖いからだ。
日本は特に、チャレンジした人に対し、寛容な精神を持ちにくい国民性がある。
「だから言ったのに・・・」
「そうなると思ってたよ」
とは、
自らは何もしなかったにも、かかわらず、
ただそばにいただけで、呟かれる、くそしょうもない、無責任なセリフである。
なので、たんに、
「失敗は成功のもと!」
「失敗の数が、成功をつくる!」
といっても、中々、響かないのでないか、と思う。私は。
目の前に、イチローが来てそういったなら、
「しゃあ、やるぞぞおおおおおおお」となるかもしれないが、
その辺の先輩や上司が、その言葉を投げかけた所で、
「じゃーお前が失敗してみろよ・・・」と思われるのがオチである。
では、どうしたら良いか。
私にも、良い案は、パッと思いつかないのだが、一つの案として、
「成功の確率は、思考の回数に比例するからだ」
と説明するのは、アリではないか、と思う。
失敗は~というと、ネガティブな表現から入るので、心に響きにくい。
どれだけ名言が続いても、冒頭の「失敗」という2文字が、全ての台無しにする。
このトイレは、微生物ゼロで、未使用で、あなたの手より100万倍きれいです
と言われても、じゃあ舐められるかと言われたら無理だろう。
トイレという言葉が、全てを否定するからだ。
なので、まず、「成功」というポジティブなスタートする。
そして、失敗ではなく、「思考回数」という表現に置き変える。
よく考えると、これはこれで、正しいような気がする。
本来、失敗を重ねることが、成功をつくるわけではないからだ。
失敗=次に成功するにはどうしたら良いか?
と「思考」を繰りかえすから、それが礎となり、成功の道への繋がるのである。
適当な失敗ばかり何度やっても、決して勝利には結びつかない。
才能がある人間の方が、成功するのが早いのは、
それだけ「本気の思考」「高純度の思考」の回す速度が、凡人より早いからだ。
ようは、なんのことはない。PDCAの話なのである。
しかし、PDCAをしっかりまわせ、といっても、全然、心に響かない。
英語やカタカナって、なんか魂に訴えるものが、弱いよね。(偏見)
ガッツって、文字みても、なんか、んーとなる。
「根性」と書かれると、泥臭く、勝利への執念みたいなものを、感じ取ってしまう。
表現は大事だ。
なので、
「失敗は成功のもと」
ではなく、
「成功確率は、思考の回数に比例する」
を今後は、推したいと思う。
と、書いた後で、
長くて理屈っぽいから、これもやっぱ心に響かんな、と自分で思った。
言葉ではなく、何か、レポート的なもので、伝えた方がいいかもしれない。
コピーは難しいね。
では。