老後2000万足らないなら、毎月5万稼げばよい

人生観・仕事観

相変わらず、老後の生活費2000万不足問題についての報道が続いている。燃料を注ぎ続ける政治家にも、もう少しうまくいえないものかと疑問に思う。

地頭はいい連中が揃っているのに、本当に分からないのだろうか。庶民ではないのだから、庶民感覚の欠如、というのはある意味当然だが、そこをうまく演じてこそ、良い政治家ではないかと思う。

まあ、せっかくなので、少し前の記事にも書いた気がするが、改めて、自分の考えをまとめておきたい。10年後、未来の私が、「そういけば、そうだった!」と思えるように。

私は、2000万不足問題については、あまり気にしてない。理由は二つある。

①節約生活なら、そもそも2000万も必要ない

②単純に毎月5万稼げばよい

順に説明する。

まず、私はそもそも2000万も必要になると思ってない。あくまで、私の田舎における生活レベルでの話だが。

現在でも、毎月5万円くらいで生活できている。家賃が無料だから、というのが大きいが、実家に戻っても、固定資産税は、年間6万くらいなので、大した出費ではない。

老後に医療費が増えることを考慮しても、月10万もあれば、生きていけると試算した。実際に、今の父がそのくらいで生活できている。実サンプルがいるのだから、これ以上の証明は必要ない。

あえていうなら物価の変動だが、2倍とかにならない限り許容範囲だ。そんなに物価が変われば、そもそも2000万どころの話ではないだろうから、検討しない。

2000万必要という高齢者世帯の生活モデルを見たが、明らかに無駄が多すぎる。

田舎に住めばよい。食費はともかく、住居は圧倒的に田舎が安い。今は、離島だろうが僻地だろうが、通販で何でも手に入る。こと未来においては、仕事以外で都会に住む必要性がないだろう。

都会は各企業の競争が激しいので、安くていいモノも多いが、誘惑も多すぎる。人は選択肢があると、つい選んでしまうものだ。

セールで色んなものを買い込んでいる人は、それを節約と勘違いしている。セールなどいく必要はない。必要な時に、必要なものだけ買うのが、一番の節約だ。それは40年の人生で実感した。

もっとも、これはあくまで私の場合。今まで特に生活レベルを上げる、ということをしなかったから言えること。東京に住み、広い交友関係を持ち、旅行やコストのかかる趣味がある人は厳しいだろう。

そういう人は、報道通り、2000万どころか3000万でもキツイかもしれない。

金のかからない趣味だけの人間で、心底良かった。Kindle読み放題と、動画鑑賞とゲームで、趣味なんて、充分。たまーに外食で旨いラーメンを食い、友人や家族と楽しい酒が飲む。人生なんて、それで良い。

あとは、2000万不足、という点ばかりクローズアップされており、資産形成を煽っているが、単純に稼げばよい、という意見が、あまり出てないように思う。

資産運用も良いと思うが、やはり減るリスクがゼロではない、という点を嫌う人も少なくないだろう。なら、普通に稼いだら良いのではないだろうか。

老後まで働きたくないという人もいるが、そんなに大変だろうか?短時間働くだけなら、認知症の予防にも良さそうだし、私のように、生涯独身で過ごす気なら、社会とのつながりは、なくさない方が良い。

肉体労働が嫌なら、今からWEB、プログラミング、ライティング技術を磨いておけばいい。デジタル人材は、今後、数十年不足することが、統計で算出されている。なので、将来、毎月5万円稼ぐのは、そんなに難しくないと感じる。

実際、私が今からWEBマーケティングでフリーランスを目指しているのは、会社辞めたいとか、独立したい、に加えて、そういった老後に向けてスキルを鍛えておくことも目的だからだ。

スキルは一朝一夕には作れない。なので、10年、20年と研鑽を積んだ技術は、2000万よりも、かけがえのない財産になると思う。

未来を信じられないなら、自分を信じてみよう。

また、余計な話であるが、気になるので、もう一つ。

そもそも、2000万、2000万と騒いでいる人は、話題の金融庁の報告書、1ページでも自分で読んでみたのだろうか。私の狭い観測範囲の世界では、私以外、読んでいた人は2~3人しかいなかった。

件の報告書は、金融庁のサイトで全文が公開されている。まだ読んでないようなら、一度、目を通してほしい。

金融審議会「市場ワーキング・グループ」報告書の公表について:金融庁

政治家やマスコミの情報に踊らされず、きちんと、自分の頭で考える。これが、2000万貯めるよりも、人生において大切ではないか、そう思っている。