仕事も終わり、のんびりTVでも見ながらブログを書こうと思ったら、衝撃的なニュースが舞い込んできた。
Sonyのnasneが近日出荷完了との報せ。小奇麗な言葉で誤魔化しているが、ようは販売終了と言ってるに等しい。まじかー。
ネットの反応を見ると、その内、PS5が出るから、同時に新型発売じゃね?という希望をもった発言もあったが、楽観視はできない。「サービスはしばらく継続」という言い方も、不安を煽る。(記者の主観かもしれないが)
気楽に考えられない理由は、どれだけ良い商品でも、利益を生まなければ、サービスの継続が厳しい、ということを、仕事、プライベート、両面で、日々感じているからだ。
だからこそ、サブスクリプション型(定額課金)のビジネスモデルが、現在は流行っているのである。
なので、仮にnasneの新型が出るとしても、何らかの定額課金モデルで出てくるのではないか、といささか心配である。勿論、値段に合うサービスが提供されるなら、願ったりかなったりなのだが、現在ランニングコストゼロで、利用できている身からすると、残念な気持ちはぬぐえない。
私は、人生で一度もTV(本体)を買ったことがない、という、おそらく稀な人間である。
大学までは、全て親戚や姉のおさがりをつかってきた。もともと、テレビはあまり見ないので、ゲームができれば、それで問題なかった。大学4回生のころ、PS2が発売されたが、確かRGB(青、黄、白のコード)接続でいけたので、古いテレビでも充分いけたのだ。
社会人になって、流石にニュースくらいは見ようかと、テレビの購入を検討した。しかし、そもそもパソコンのモニタ、という似たようなものがあるのに、さらにテレビを買う、というのが、なんだかダブっている感じがして、とても抵抗があった。
そこで目を付けたのが、当時、あまりメジャーではなかったTVキャプチャーボードである。(今もか)
パソコンの内部に差せば、それでTVが見れる、という仕組みは、部屋に画面なんて一つでいい派の私にとてもフィットした。また、よく2chでテレビやアニメの実況をしていたが、パソコンの画面内で、TVを見ながら実況できるのが、とても手軽で良かった。
また、当時はテレビ大型化がドンドン進み、30インチ以上が一人暮らしでも標準になってきていたが、正直ついていけないと思った。
実にジジくさいことをいうが、私が子供の頃は、27インチのテレビでも大型扱いで、実際、私にはとても大きく感じていた。大学時代は21インチだったが、それでも充分だった。そんな私には、キャプチャーボードで、チマチマと見るのが、性にあっていた。 パソコンと兼用なので、余計な電気代もかからないし。
しかし、windows7の登場で、今までのキャプチャーボードが使えなくなり、途方にくれた私を救ってくれたのが、nasne(+torne)だった。
・今までと同じようにモニタがあれば使える
・録画レコーダー機能付き
・torneでサクサク操作(テレビリモコンより遥かに使いやすい)
・スマホ、ipadからも使用可能。録画した番組も外から見れる。
・ニコニコ実況連携。録画した番組も、コメント付きで見れる。
・価格も安い(2万円前後)
とまさにイイこと尽くめだったのだ。
4年ほど利用しているが、まさに不満など一つもない。人生でも数少ない「本当にいい買い物をした」と思える商品だった。
なので、今回の販売中止(実質)のニュースはショックだ。ただ、これだけいい商品なのに、友人や知人に聞くと、家電好きの人を除けば、驚くほど知っている人が少ないのは、昔から気になっていた。
やはり事業としては、厳しかったのだろうか・・・。ユーザーとして無理はいえないが、SonyはやはりSonyである、と信じたい。
たとえ定額課金になってもかまわない。いちSonyファンとして、私たちを満足させてくれる新サービスを提供してくれることを、心から期待している。