田舎のWEB担は、いわゆる「WEB坦」ではない
はじめまして。田舎の中小企業で10年以上、WEB担当をやっている”さぼてん”です。40近くにもなって、いまさらブログを始めようと思ったのは、
- このままだと、田舎のWEB担当という温い環境で、この先生き抜く力をつけられない
- だから、何かを変えたい
- それには、ブログをやるのが最適
と考えたからです。
タイトルの通りですが、今はおそらくほとんどの会社で、「WEB担当」、もしくは「IT担当」(PC担当でも可)という人物がいると思います。しかし、田舎の中小企業の場合、社員数が100人未満の会社であれば、
それは多くて2人、下手すれば1人というのが
実情で、 いわゆる「本当のWEB担」 (WEBディレクター、WEBコンサル、WEBマーケターなど)ではなく、
「社内のなんでも屋」をやってるのが 実情ではないかと思います。
この理由は簡単で、多くの中小企業では、大手のように「WEB担当」として採用をしておらず、 就職した総合職の中から、
- 理系の大学を出てる人
- PCが得意な人
- なんか色々できそうな人
を選んで、担当者にしただけだからです。
WEB坦の一番の敵は、孤独
この「なんでも屋のWEB坦」という立場は、 昨今の急激なWEB技術の発展と伴って、
- 孤独で大変
- 頼られてうれしい
- しかし、実は温い
という環境を作り出します。まず、孤独感についてお話します。
会社は組織なので、チームとしての力を作ることが大切です。 しかし、田舎のWEB担当は勉強すればするほど、
「これを社内の人間に、どうやって理解してもらおうか」
という点に悩むことになります。
ほかの仕事でも勿論あることですが、WEBは特に顕著です。なぜなら、本来、仕事を教えたり、導くべき直属の上司にさえ、
WEBサイトのコーディングや、Yahoo、Googleの広告マーケティングなどの 「知識がない」
からです。
ここで、さらにつらいのは、 「上司も、そのことを痛いほどわかっている」という点にあります。 仕事をしていると、よくわかります。
しかし、今のWEB戦略の技術、知識は、一世代前の方が、報告書を読んだり、本を読むくらいで、実務レベルに達するものではありません。
今でも、上司からは、仕事について、人生について、 教えてもらっていることがいっぱいあり、尊敬しています。
しかし、成果をだすべき自分にあてがわれた「 WEBの仕事」で、本気で上司とぶつかりあうことができない。そして、それを同僚と酒を飲んで、理解し、語り合うこともできない。
それが、私も含めて、田舎のWEB担当が感じてる 孤独ではないかと思います。
なんでも屋は楽しいが、温い
また、なんでも屋は、社内で頼られます。周りが、WEB、PCについて、知識の少ない人ばかりだからです。
誰でも、頼られると嬉しいですよね。だから仕事は楽しい面も多いのではないでしょうか。
しかし、この環境は、自身の成長という点では、決して良いものではない
というのが10年以上、身をおいて得た感想です。
ほかに頼る人がいない、という状況なので、経営者、上司、同僚は、いろいろなことをWEB担当者にお願いします。しかし、結果が出なかったとしてもきつく当たったりはしません。なぜなら前述どおり知識がなく、
適正な評価ができないからです。
なぜ成功しなかったのか、なぜ出来なかったのかを。
彼ができないなら、社内では誰もできないだろう
だから、仕方がない、で、終わってしまうのです。
WEB全盛の今、このような状況で、企業が成長できるはずがありません。自分なりに、少しでも何とかしたいと考え、今まで色々やってきましたが、
残念ながら、経営陣が丸ごと変わるでもしない限り、一人の力では、会社は変わらない
という事が痛いほどよく分かりました。
また、年代的に、いろいろな会社で世代交代、後継者不足の問題がささやかれていますが、
仮に後継者がいたとしても、事業承継でさらなる崩壊を招く
というケースも、いくつか見てきました。
なので、同じような状況にいるWEB担当の生き方は、この先2つに分かれると思います。
一つは、今の位置に甘えたまま、成長が止まるタイプ。
もう一つは、たとえ会社は変えられなくても、自分を変えたいと思うタイプ。
他人はわかりませんが、自分自身には、40年近く付き合ってきたので、よく分かります。私は決して強い人間ではありません。
このままだと、なし崩し的に、前者になってしまう可能性を、強く感じ、ここで何かを変えたいと思いました。
ブログを、自身を変えるきっかけにしたい
そして、自身の成長に、今すぐできることは何かと考えました。田舎のWEB坦は、いろいろなことに触れる機会はあります。
私自身、
- コピーライティング
- サイト運営(Wordpress、Html、CSS、javascriptの編集)
- Photoshop、illsutratorでデザイン
- EC通販の管理、運用
- 健康食品の専門知識
- PCのハード、ネットワーク
- Accessでのアプリ構築
など色々な業務に携わってきました。
しかし、なんでも屋ゆえに、やることが広すぎて、
「一つのことをやっても、次やるときにもう忘れている」
という悪循環に陥りがちです。これは、とても非効率です。
しかも、今はいろいろな仕事が、どんどんAIに代わっています。中途半端な知識でできることなら、今後はもう機械に任せた方が確実な時代になるでしょう。
そこで、一つ一つの知識をしっかりと定着させるには、実際に手を動かし、形にして、それを自身の財産として振り返ることもできる「ブログ」が最適ではないかと思いました。
しかもブログのアクセスを伸ばすという目標を達成するには、自身のメイン業務である「WEBマーケティング」と共通する点が多くあります。
と、ここまで、ずいぶんと偉そうに仕事感を語ってきましたが、ようは、
「自分のブログのアクセスも伸ばせないのに、WEB担当者を名乗るなんて、おこがましいよね!」
ということです。
この先、仕事で感じたこと、自身の知識で業務に役立つと思うことなど日々綴り、自身の成長と、一人でも、誰かの役にたつとしたら、それはとても嬉しいことだなと思った次第です。
ここまで長い挨拶をお読みいただき、ありがとうございました。
これから、できる限り更新を続けていきたいと思います。よろしくお願いいたします。