とあるインフルエンサーの、コロナ関連の発言がTwitterで炎上している。
私もふだんは、特定の人を叩くような記事やツイートは、書かないつもりなのだが、
健康、医療に関する話題については、前職で深くかかわっていて、思い入れもあるので、少し書いておきたい。
前提として、一般の人は、
・インフルエンサーの発言
・マスコミの発言
を、基本疑わず、そのまま鵜呑みにする。
先ほど、twitterを見てたら、こんなニュースまで出てた。
これについては、別の人がツイートしていた内容が全てで、
・そもそもコロナで実験してない
・このレベルの実験は、そのまま人体に期待できるものではない
・実験の意味がないわけではないが、マスコミや研究機関を利用して、このように消費者意識を煽る、のが、健康素材を扱うメーカーのよくある手法
である。
非常に残念なことに、この業界に10年以上いたので、その辺りのことはよく分かる。
「期待できる」「示唆された」
そんなワードを巧みに使い、宣伝する。
薬事法的にアウトでないか、というのは素人で、あくまで研究発表であれば、現状、抜け道がいくらでもある。
(クロレラ事件から、あからさまな事例は突っ込まれるようになったが、それでも、大手、中小問わず、研究主体と宣伝を分けて、グレーにする手法はいまだ使われている)
そんなことは一般人にはまずは分からない。常識的に考えれば分かることだ。
ビジネスセンスがある人なら、猶更だろう。
だから、自己責任ではなく、そもそも「発信するべき内容か」という自分へのストップ機構が、大事なのだ。
例のインフルエンサーは、そんなこと100も承知でやってるので、正直、突っ込んでもしょうがないのだが、だからといって、マネする人を増やしてもいい、とはならない。
そもそも、宣伝効果だけ考えるなら、健康商材はいくらでも盛って書けるのだ。
だって、証明しようがないのだから。
うまい、正確、綺麗、などは、嘘をついたらすぐばれるが、
健康に効くか、は、証明が難しい。
本当に効果があるかも分からないし、そもそも、個人差やほかの要因が多すぎる。
健康食品を買っている人にアンケートをとったら、「とても実感がある」という人が、何パーセントいるかご存知ですか?
商材にもよるので、一概にいえないが、多分20%とかでしょう。
半分以上は、「効いているか分からないけど、今更やめたら不安なので、続けている」
そんな人ばかりのはず。
アンケートでそういう結果にならないのは、設問や集計方法、サンプル対象を計算し、巧みに操作しているからだ。
なので、医療、健康についての発信者は、何より、「モラル」を守ることが優先される。
トレンドだから書くべき、とはならないのである。
もっとも、目を$マークしたブロガーさんにも、分かっててやってるインフルエンサーにも、こんな言葉が届かないのは、百も承知。
これは、自分自身に沸いた、よく分からない怒りの、ただの掃き出しである。
お目汚し失礼。
では。