私がいた会社は
・ほとんどの社員が全部サビ残
・社長の絶対王政。罵詈雑言。
・労基に何度も入られ、指導を受ける
と、それなりにブラックだと思っていたが、まだまだ私も世間を知らない。恥ずかしい。
この間、東京で仲良くなった人と、酒を飲んでいた時に聞いたのだが、
彼の前職(業界トップクラスの会社)では、いまでも、社長が役員をグーパンで殴り、
次の日、役員が顔を腫らして出社して、「何も聞くな・・・」という顔で席につき、しかめ面でコーヒーを噛みしめる。
そんな光景が、日常茶飯だったらしい。
正確には、社内ではなく、VIPな飲み屋でグーパンするらしいが。
このご時世でも、まだそんなことが・・・・。恐ろしい。
私がいた会社の社長も、かなり人格否定レベルの暴言を吐く人物ではあったが、流石にグーパンで殴らない。
いや、これは田舎の中小企業だからで、大きい会社だとよくあることなのか・・・
と、思い、
大手企業に勤める友人にも聞いてみたが、流石にグーパンはないようだ。(人格否定レベルの暴言を吐く人は、沢山いるらしいが)
つまりである。
隣の芝生は青い、とよく言ったもので、結局の所、多少、安部ちゃんにより、働き方が改善されようが、グーパンで殴る社長はいるし、暴言をはく社員もいる。
世の中、ブラック企業だらけなのである。
困ったものだ。
さらに、困ったことに、そういったブラック企業が、社会的に価値のない会社か、と言われると、そんなことはない。
働いている社員からしたら、たまらないだろうが、人格的に褒められたものでない経営者が、素晴らしい商品を世に送り出す光景は、古くから、よく見られたものである。
最近は、「優しい世の中」が主流なので、性格的にも、能力的にも素晴らしい人物がクローズアップされがちだが、
最終的にコモディティ化するので、結局は、破壊的な創造性をもつ人間が勝つように、世の中、なるのでないか、と思っている。
私はフリーランスなので、ブラック企業に勤める心配はないのだが、取引先がブラックである可能性はある。
が、人格的に問題があろうと、その仕事が素晴らしく、学びがあり、商品が社会的に価値を生み出しているのであれば、私は喜んで、その仕事をやりたい、と考えている。
そのくらい尖った人の方が、学びがあるからだ。
全てに真剣な人は、周りから見れば、攻撃性が高く、いびつに見える。
職人とかいい例だろう。
だが、そのくらい純度の高い仕事と接すれば、自分のレベルを底上げすることもでき、より、余裕うをもって、いろんな仕事に着手できるのでないか。そう思っている。
でも、グーパンはダメよ。
では。