1000円でベロベロに酔えるから「せんべろ」。実に蠱惑的なタイトルだ。
最初に考えた人は、実にマーケティングセンスがある。
誰が最初に言いただしたのか。由来はいつだろか。
ちょっとググったくらいだと、どれが正しいのかよく分からない。
2003年説と1980年代説があるらしい。
少なくとも、2000年の頃には立派な飲んべえだったのだが、「せんべろ」なんて言葉は、とんと聞いた覚えがない。中国地方では広まってなかったのだろうか。
いつも田舎は疎外される。悲しいことだ。
さて、そんなことより「せんべろ」である。
今回、東京出張で、取材を兼ねて、毎日のように「せんべろ」に通って気づいた。
これはタイトル詐欺だと。
まず、ベロベロにならない。
せんべろの店といえど、1000円で飲めるのは、大体ドリンク2杯までだ。
ウォッカをストレートで飲んだりしない限り、2杯でベロベロにはならない。
なに?それは、あなたが酒強いだけ?
そうかもしれない。
しかし、「酒に弱い」という人をかなりみてきたが、顔は真っ赤になるかもしれないし、いささか調子にのったりするかもしれないが、
ドリンク2杯でベロベロになる。とまでの人は、そうそう見かけない。いても、少数派だろう。
それを、タイトルに冠するにはいかがなものだろうか。
さらにいえば、せんべろ、という名前にも関わらず、1000円で済んだためしがない。
たしかに、大体はチョイ飲みのセットがあり、それで終わらせるなら、確かに1000円だ。
しかし、わざわざ店に出向いて、小鉢と串揚げ5本とか食べただけで、済むわけがない。
また、店員も調子がいいのだ。
「おかわりはいかがですか~?」
と来たら、2杯のドリンクで、ほろ酔い気分のチョロおじさんは、
「うん飲む~!」となるに決まっている。やり方が汚い。
で、先ほど、経費を計算したのだが、
せんべろで1回あたり、大体1800円ほど使っていた。
ほぼ倍やんけ・・・。
せんべろの平均客単価を知りたい。
それを下回っていたら、まだなんとか、チョロおじさんの汚名を払拭できる。
うーん。しかし、毎日1800円か。経費としても、高い飲食代だ。
やはり、東京に住むと金を使うね。
物価が高いんじゃない。誘惑が多すぎるから、出費が増えるんだよ。都会は。
田舎はいいよ。
戻ってきて、一週間分の食材を1500円で買って、あとは毎日1円も使わず生活できてる。
「せんべろ」は、確かに安いかもしれない。
しかし、缶ビールとストロングゼロを買って、家に帰れば、300円だ。
しかも、大体、1000円で済まない上に、ベロベロにならない。
缶ビールとストロングゼロを1000円分飲めば、人によってはベロベロだろう。
結論、せんべろは贅沢。
本当に1000円で酔いたいなら、家で飲もう。
では。