独立や起業の失敗を、おびえる必要はない
こんにちは、さぼてんです。アラフォーのWEB担当者です。年内に退職し、フリーランスで独立予定です。
もちろん自分の力だけで生活費を稼ぐことができるのか、多少の不安はありますが、正直、そこまで心配はしてません。
理由は、「最悪、自己破産することになっても、普通に生きていける」ことを、体験で知ってるからです。
生活保護は経験ありませんが、似た様なものと思います。
ようするに、セーフティネットがしっかりしてる日本では、心が折れなければゲームオーバーということはないので、
ならやるだけやってみた方が得だろう、というのが、私の人生観です。
リストラされてから起業し、4000万の借金を抱えた父
ちなみに、私自身は自己破産の経験はありません。私の父です。
父は長年、誰もが知る大手企業に勤めていましたが、50歳の頃、リストラにあいました。
今でも酒を飲むと、当時の憤懣やるかたない思いが口に出ますので、とても納得のできる流れではなかったのでしょう。
そして、父は自分で会社を興し、事業を始めますが、そこでいきなり不幸が訪れます。
いわゆる連帯保証人への請求です。
母は私が10代の時に亡くなったので、一人だった父は、大手勤め・スナック好き、ということもあり、おそらく色々な人に「いい顔」したのでしょう。
流石に他人の連帯保証までするのはどうかと思いますが・・・。まぁそういう時代でしたしね。
結局、商工ローンの根保証やら、消費者金融の貸付を合わせ、計4000万円の借金が生まれました。
全て、連帯保証です。父本人は1円も借りてませんでした。
自己破産から15年。友人や家族と幸せに過ごす父
しかし、根が真面目な父は、それを必死に返そうとし、逆にクレジットカードで生活費をなんとかしようとして、多重債務に陥りました。
クレジットの返済をクレジットで返すような、自転車操業になっていたのです。
そして、父はそれを同居の私に隠してました。
おそらく必死で、DMなどを隠していたのだろうと思うと、胸が痛くなります。
しかし、心労で体を壊した父は、心筋梗塞で倒れ、生死の境をさまよいます。
そして、家に私しかいなくなったため、督促の電話やら何やらで、ついに多額の借金があることが発覚しました。
この辺りのことを書き出すと、多分、10万文字くらいになりそうなので、またの機会に書けたら、書こうと思います。
結論から言うと、父は、私が必死にお願いしたこともあり、自己破産することを決断しました。
任意整理や特定調停など、債務整理には色々な方法がありましたが、実質、収入のない父には無理な話だし、弁護士も同意見だったので、そのように進めました。
当時を思い出すなぁ・・・。2chの法律板で煽られたり、逆に親身に相談に乗ってもらったりしましたね。
それから15年程経ちました。
父は当時の死にそうな状態はどこにやら。
元気に食べ、元気に飲む、周りの友人ともグランドゴルフで楽しく過ごし、たまに旅行もいきます。
生活は年金で全てまかなえてます。最近はそれなりに貯蓄も増えてきました。車も軽の中古ですが、2回買い換えました。
当時の自宅もそのままです。私は今でもその家で、たまに帰郷すると、楽しく当時の思い出を語り合ってます。
どうですか?自己破産しても、生きるのに全く問題はないのです。
もちろん、自己破産せず、事業が成功していたら、今頃ベンツにのって、いわゆる上級国民のような生活が出来ていた可能性もあります。
でも、そんな可能性はすごく低いです。正直、大手にいた団塊世代って、稼ぐスキルという面ではあまり有能ではない人が多いです。
それに、そんな老後が本当に幸せなんでしょうか?
少なくとも、父は、
家族や友人と、たまに酒を飲んで語り合えれば、それだけで良いと言ってます。あとはいつ死んでもいいと。
私も、こんな感じで人生を終えられたらいいなと思います。
「幸せ」に生きるだけなら、日本は失敗で終わっても問題ない
なので、事業や独立なんて、成功したらラッキーくらいの気持ちで、あまり不安ばかり考えず、とりあえず挑戦する!という気持ちで良いのでは?と思っています。
ちなみに、自己破産する方で一番気にするのが、家を失うことだと思いますが、これは100%ではありません。ネットの情報だけをうのみにしないでください。(これもネットの情報ですがw)
ただし、運と、準備期間と、弁護士の腕が重要になります。無くなる可能性の方が高いのは事実です。
大切なのは、「家をなくしたくない」というゆずれない気持ちと、正直に生きるということ、そして弁護士には全て包み隠さず話すこと。これだけです。
まぁ、家がなくなっていたとしても、正直、問題なかったと思いますが。
今は周りに空き家も沢山あるしね。住むとこがなくなるってことはないです。
人生何とでもなる時代ですよ。心さえ折れず、きちんと考えれば。
なので、もし不安で独立や起業におびえている方いたら、ぜひチャレンジしましょう。
それを助けてくれるラッキーな国に、あなたは生まれたのですから。