アラフォーWEB担の市場価値を知りたくなったので、転職サイトに登録してみた

会社やめるまでの軌跡

中小企業で長年働いていると、自分の市場価値というものが分からなくなる。特に、WEB担当のような、貴重な立場だと猶更だ。

なぜなら、周りがチヤホヤするからである。

専門学校で数時間学べばできるような、ちょっとしたサイトの修正でさえ、「すごいっすね!」と選ばれた人間にしかできないスキルよういう人もいる。誇張ではない。

ちょっと調子にのって、htmlのソースでも見せようものなら、シリコンバレーのハッカーのような扱いを受ける。

広告やシステム系でない、いわゆるフツーの会社では、そもそも、エンジニア的な人間が一人もいないのが、当たり前なのだ。

別にこういった環境で、天狗になって満足するなら、幸せな人生だろうが、

過剰な扱いに対する引け目と、このままだとやばいな、と危機感を抱くのが、いわゆるフツーの感覚でないかと思う。

で、フツーの人間である私めは、いざ退職して独立するにあたり、自分のスペックがどのくらい評価されるのか知りたくなった。

社内の評価は節穴なのは当然として、社外の知り合いも、取引先や友人ばかりなので、かなり強いバイアスがかかっている。

クズならクズと、きちんとした評価を下してほしい。それなら、まだ引き返せるかもしれない。(ビビり)

そう悩んでいた時、思いついたのが、転職サイトである。

私は、もう会社組織のイザコザには巻き込まれたくないので、転職をする気はないのだが、とりあえず登録だけはしてみて、「どんな会社から、どんな条件でオファーが来るか」知りたくなった。

思い立ったが、吉日。

早速、dodaというサイトにプロフを登録。スペックは以下の通りである。

年齢:アラフォー

性別:男

キャリア:WEBマーケティング担当、広告担当、EC事業責任者(トータル14年)

資格:Yahooプロモーション広告認定資格、Google広告認定資格(検索、ディスプレイ)、Googleアナリティクス認定資格(GAIQ)、簿記3級など

現在の年収:430万

希望する職種:広告、マーケティング

他にも色々あった気がするが、忘れた。

一番知りたかったのは、「年齢」と「WEB・広告関連キャリア」がどう評価されるかである。

ひいき目抜きで、WEB担当、広告・マーケティングの経験者の需要は高いと思う。それは退職の挨拶をしたとき、ヘッドハンティングされたことからも読み取れる。

ただ、取引先は、私という人間をよく知っているので、そのように過分な評価をしてくれたのだろうが、世間はあくまでスペックで評価する。

そうなったとき、果たして「アラフォー」という年齢でも需要はあるのか、知りたくなったのだ。

さて、今回の記事を書いている時点で、登録から3か月は経った。結果を述べよう。

アラフォーのWEB担当者は・・・

間違いなく需要はある!これは確かである。

その証拠にも、今も毎日10通前後のオファーが私のスマホに届く。私の方からは、一度もアクションを起こしてないのに、である。たまに被ってる会社もあるが気にしない。

もちろん、面接確約だの、即採用だの、色々うまいことが書いてあるが、実際に問い合わせたら、そんなうまいことはない、という話もあるだろう。

だが、需要がなければ、そもそも個別オファーを送ってくることもないと思うので、採用されるかは置いておいて、少なくとも、アラファーWEB担の需要はある、ということは分かった。これは一つの収穫である。

とはいえ、色々気になったこともあるので、列挙しておきたい。

①誰もが知るような大手企業からもオファーは来る(DMM、ソニー、グリコなど)。

②ただし、年収400~800万のような、すごい幅のある条件が多い。(アラフォーだからかもしれないが。なお、自社で採用担当もしたことがある経験からして、大抵の場合は下限適用である)。平均すると、500万~600万あたりになりそう。

③分かっていたが、広告・マーケティング関連で、良い条件の会社は東京が多い。というか殆どである。

④地方は、まさに今までやっていたECの事業担当、WEB担当、という採用が多い。私みたいに抜けた人がいるんだろうなーとしみじみ。

こちらは、300~400万の条件が多い。田舎の企業における、さびしい懐具合は承知しているし、ほか社員とのバランスもあるのだろうが、それでは来ないと思う。私も、まず行かない。今より年収下がるし。

⑤これも予想していたが、実務経験を重視している傾向が見て取れた。なので、私の14年のキャリアの方は評価の一つになったのだと思う。WEB関連の資格の方は、触れてる会社がないので、評価対象になったか分からない。運用広告代理店以外だと、評価されないのかも。

などなど。

まとまりがない結果になったが、とりあえず一定の収穫はあった。

これでフリーランスとして、とりあえず市場価値として判断された年収500万を目標に、頑張りたいと思う。

市場調査に付き合ってくれたdodaさんに、心から感謝を。