「ページ上部インプレッションの割合とページ最上部インプレッションの割合」の違い

会社やめるまでの軌跡

久々に、WEBの話を書く。

最終出社日を明日に控え、引き継ぎ書に書き残したことないかなーと思い、ポチポチPCを触っていたら、Google広告(旧アドワーズ)の管理画面を見て、少し気になった。
「ページ上部インプレッションの割合」と「ページ最上部インプレッションの割合」の違いについてである。

この違い、結論からいえば、
ページ上部インプレッションの割合:自然検索の上に広告が表示された割合(いわゆるプレミアムポジション)
ページ最上部インプレッションの割合:上に加え、さらに1位で広告が表示された割合
である。

ようするに、オークション分析にある「ページ上部表示率」「実際のページ上部表示率」と同じようなものと思えばいい。(微妙に数値が違うが、誤差みたいなものだと思うので気にしない)

こういう分かりにくい言葉が多いから、とっつきにくいだよなと、いつも思う。Google公式はもっと初心者に分かりやすい翻訳をして欲しい。そんなだから、我々のような中小企業でのインハウス化が中々進まないのだ。

今回、この2つの指標が気になったのは、少し前からGoogle管理画面で、
・2019年9月30日より、「平均掲載順位」が使えなくなる
・今後は、「ページ上部インプレッションの割合」と「ページ最上部インプレッションの割合」を参考にしてほしい

とアナウンスが出ていたためだ。

確かに、「平均掲載順位」は使えそうで、使えない。正直、KPIにする意味が薄い。

例えばである。
広告のクリック率を上げるために、掲載順位3位以内を狙おう、と考えたとする。
結果、平均掲載順位が「2.9」だったとして、よし成功だ!と言えるかというと、そうでもない。

たとえば、順位が、
2、2、3、3、3、3、4
なら、平均は、2.9位となる。6/7が2位以内なので、成功率86%。
まずまずといえるだろう。

では、順位が、
1、1、1、4、4、4、5
の場合はどうか。これも平均は、2.9位である。
しかし、3位以内なのは、3/7であり、成功率としては43%。前者の半分である。これは明らかに、狙った通りの結果が出たとはいいがたい。

なので、平均掲載順位をKPIにした所で、あまり参考にならない。というよりは、使いにくい。

それなら、
プレミアムポジションに表示された割合、及び、その中で1位に表示された割合、
を元にした方が、評価しやすいということだろう。それは分かる。

別に意味が薄くても、残せばいいじゃないか、という意見もあるかもしれないが、人はどうしても指標がある限り、そのまま使ってしまうもの。なので、平均掲載順位自体を無くしてしまおう、というのは、良い試みだと思う。

ただ、重ねていうが、もっと分かりやすい日本語にしてくれ。私も所詮素人みたいなものなので、いちいち、調べ直すのが面倒なのだ。

さらに苦言を呈するなら、管理画面に大きな変更を加えるのは、私が引き継ぎ書を作る前にしてくれ。

もっとも、もう明日には退職するので、今更引き継ぎ書に手を加える気はない。ここまで引き継げている人間もいないし。

まだ見ぬ正式な後任の人。このような中途半端な引き継ぎ書になってすまない。

そんな些細なことを気にしなくてよいほど、これから艱難辛苦が待ち受けていると思うので、安心して欲しい。無事を祈る。