PC用品の中で、マウスは軽視されがちな存在だ。
一昔前は、精度が悪く、電池が持たないワイヤレスなど、質の悪いマウスも少なくなかったので、慎重に探していたが、最近は、ほとんどが最低限の基準を満たしており、
色、サイズ、値段くらいしか、比較しなくなった。価格も1000円台ならそれでいい。そんなもの。
しかし、独立して仕事で使うとなると、少しでも快適に使えるマウスの方が良いのでは、と思い、探した所、
こちらの方のレビューを見て、「トラックボールマウス」に惹かれた。
私は元々、20年近く前、設計の仕事をしていた時期があり、その時、既にトラックボールマウスで仕事をしている人はいた。
それから、特に裾野が広がった印象はないが、一部のファンには根強い人気がある模様。
そりゃ慣れたら問題ないかもしれないが、別に普通のマウスで困ってないしねぇ・・・。
というのが、大多数のトラックボールに対する認識だろう。私もそうだった。
3週間ほど、使った結論。
トラックボールマウスは「買い」だ。(手の平クルー)
少なくとも、仕事で使う場合は、間違いなく。
理由は上の方のブログにもあるが、「疲労感の違い」である。
普通のマウスしか使っていないと分からないが、こうして比較すると、本当に手が疲れない。
以下、詳細を説明する。
私はこのマウス、2台買った。
一つは、仕事用で有線。1週間使って、ほれ込んだので、リビングのプライベート用に無線。
正直、使い勝手はどちらも変わらない。遅延もない。(少なくとも、私レベルでは)。
なので、好きな方にすればよいと思う。
なに?そんなことより、でかすぎ?
うーん。
まぁ好みとしか・・・。
確かに持ち運びには不便かもだが、腕を置けるし、でかい方が疲れにくくないですかね。
写真では分かりにくいですが、こいつはね、マウスのマット部分が柔らかくて、そこに腕が置けるんですよ。
なので、基本パットがいらない。意外とスペースを有効活用できる。
それに可愛くないですか。ナウシカに出てくるオームみたいで。ね?
なんだか、言い訳くさくなってしまった。話をもとに戻す。
トラックボールマウスで、最初、誰もが感じるのは、「本当に慣れるのか?」という不安だろう。
特に、この製品は、
左クリックを親指、右クリックを薬指(または中指)で行う仕様だ。
大抵の人が、
左クリックを人差し指、右クリックを中指、という操作に、長年親しんでいると思うので、不安になる気持ちはよくわかる。
これに関しては、信じてもらうしかないが、
私の場合、ブラウザ操作や、テキスト打ち込み程度の作業は、一周間ほどで慣れた。
マウスはどうしても、強制的に長時間使うので、結構慣れるのが早い。
デザイン関連の作業は、まだ普通のマウスを使うより、スピードが遅いと思うが、これも、一ヶ月もしないうちに慣れるだろう。
疲労感が減ることを考えれば、仕方がない期間だ。
また、私の場合、圧倒的に「ブラウザの操作」で使う時間が大半を占めるので、それがスピーディで、疲れなくなったことが何より大きい。
ただ、ボタン配置にもよると思うので、私のセッティングを晒しておく。
これは人それぞれだと思うので、あくまで参考に。
ボタンの設定は、「エレコム マウスアシスタント5」というツールをインストールして行う。
まず左から見た図。
Fn1:タブを閉じる(Ctrl+W)
Fn2:再読み込み(F5)
チルトホイール(上):Pageup
チルトホイール(下):Pagedown
に割り当てている。あとは初期と同じ。
こうすると、ブラウザを使う時は、ほぼ、親指と人差し指だけで、事足りるようになる。
特に使うのは、「タブ閉じ」と「更新」、「戻る」の3つなので、これを抑えればOK。
そして、右から見た図。
私の場合、右のボタン2つ両方とも「右クリック」を割り当てている。
別に片方でいいのだが、他に割り当てるボタンがなかったのと、押し間違いの保険だ。
代名詞のボールについては、使ったことがない人はピンと来ないかもしれないが、人差し指一本で精密な操作をするのは、中々難しい。
なので、基本は、中指も添えて、2本で操作。
デザインなど、本当に微妙な作業が必要な時のみ、3本添えている。
慣れると、意外とパッパパッパできる。
一応、設定画面も。
おそらく悩みやすいのが、「任意キー」を使うことでないだろうか。
普通に、ソフトの選択肢から選ぼうとすると、「タブを閉じる」や、「再読み込み」などが出てこないので、任意キーで割り当てをする必要がある。そこだけ注意。
任意キーなら、理論上は、キーボードにある全てのキーを割り当て可能なので、自由度は非常に高い。
自分に合った、最高のマウスを設定してみてほしい。
こっち有線。
こちらが無線。
お好みでどうぞ。