年末のトレンドから、何かネタをもらおうかと思ったが、テレビの話題ばかりだった。
私は殆ど、テレビを見ないので乗れない。残念だ。
世間からオールドメディアwと蔑まれながらも、やはり年末年始のテレビは強い。
スマホは、家族で楽しめないという、大きな欠点がある。
まだまだ、テレビの影響は続くだろう。
とはいえ、広告として使うとなると、以前より難しい媒体になったのも、事実である。
特に、金のない中小企業にとっては。
私も以前、中小企業のWEB担当だった。
というか、広告、PRに関しても全部やっていたので、何でも屋だった。(あるあるだが)
その中に、地元のテレビ局をつかった、15秒のスポットCMなどもあった。
月に約60万円。年間にして700万円。
テレビCMとしては少額だが、田舎の小さな企業にとっては、決して小さな金ではなかった。
費用対効果という意味では、正直、非常に懐疑的だった。
CM内に、検索窓を入れたり、覚えやすいキャッチを入れた所で、たかが週2回程度のCMなど、あってないようなもの。
またCMやってましたね!
と褒めるのは、身内か、取引先ばかりで、
勿論、正確な分析は難しいのだが、少なくとも、年間700万の価値はない、と、確信をもっていえた。地元だけに絞り、全体のCPAで考えても、非常に悪かったからだ。
と、上に進言した所、次の理由で却下された。
①取引先、銀行、テレビ局(仕事を出している)へのイメージアップにつながる
②テレビCMを出していることで、周りから褒められるので、社員のやる気につながる
とのこと。なるほど。
正直、①については、いっかいの社員でしかない私には、もういう事はない。
「社長もうかってますね~!」
「いや~」
というやり取りが、どれだけ利益につながっているのは、甚だ疑問ではあるが、経営者がそれでいいなら、いいのだろう。
ただ、②については、「ええ・・・」と思ったので、少し苦言を呈した。
それはね。勘違いですよと。
親とか親戚のおばさんが、テレビCMを見て、「いいとこに勤めてる」と思うのは分かる。
そういわれたら、社員も、悪い気はしないだろう。
だが、それが、社員の定着率につながったり、やる気につながるか、というと、多分、何もないと思う。
会社に対して不満があったり、辞めようと思っていたら、そんな一言をもらっても、
「ハッ・・・(何も知らないからな)」と、一笑に付すだろう。
逆に、特に不満のない社員であっても、別にCMに出てたね、といわれた所で、生産性に変化があるわけではない。
何かの番組でとりあげられた、とかなら、1mmくらいは効果があるかもしれないが。(それも、最近は、逆効果な面も多いが)
ようするに、テレビCMに出てる→スゲー、というのは、昭和の感覚なのである。
だから、これは社員のやる気につながっているんだ、とかいう、意味不明で希望的な観測ではなく、きちんと、全体のCPAで見て、その費用対効果を考えるべきなのだと、私は思う。
もっといえば、その700万円を、社員に還元するシステムを作った方がいいのでは?
キリが悪いから、社長の報酬300万へらして、1000万にしようか。
経営者でない私がいっても、ただの絵空事だけども。
何でもかんでも、CPAで考えるのは間違っているが、では、どういう効果が生まれているか?は、きちんと検証しないといけない。まして、赤字垂れ流しなら、なおのことである。
では。