悩んでいる。月の食費を15000円以内に抑えるため、節約生活が続いているが、流石に同じシチューを4日連続で食べるべきかどうか悩んでいる。
3日までは屁でもなかったが、どんなことにも臨界点というのはあるらしい。それが私の中では4日目だった。それだけである。
結局、付け合わせのサラダのドレッシングを、和風からフレンチに変えることで、何とか別料理としてごまかしたが、流石に限界だ。5日目の脳を騙すのは難しいだろう。
シチューはあと3日分。冷凍庫はみっちり埋まっている。先日、懇意にしている方から、イノシシ肉やらを、沢山頂いたからである。せめてシチューを作るまえにもらえれば、良い一品が完成したのだが、それは贅沢な悩みというものだろう。明日までに、どんな趣向で自分の脳を誤魔化すか考えなくてはならない。
さて、シチューの話はどうでもよく、私が悩んでいるのは、少し前に話題となった、経団連の会長や、トヨタの社長による「終身雇用はもう無理」宣言である。
あれ以来、ネットでは、「日本のトップが終身雇用は終わりと断言した!」「40歳以上のサラリーマンはピーンチ!」「副業しよう!資産形成しよう!」と、まことしやかにささやかれている。
正直、騒ぎすぎでないかと思う。落ち着いて欲しい。
よほど皆、言いたかったのだろうね。私はこの状況を予見していましたよと。それを日本の実力者が太鼓判を押しましたよと。40代といえば、仕事のストレスもマッハな世代。退職を後押しするようなこの一言が嬉しかった人も、少なくないかもしれない。
客単価の高い世代にピンポイントな話題なので、この記事書いて、集客チャーンス、などという不届きなブロガーはいないと信じたい。
私がこのニュースを見た時は、特段驚きも、納得もなかった。ただ胸に去来したのは、「言うのは、あと2年待ってほしかった」という思いである。
私はこの年末に独立する予定である。そして、1~2年のうちに、WEBマーケティング関連で、月20万程の定期的な収入を見込める顧客を捕まえる、という皮算用をしている。
ゆえにスタートダッシュが命。
にもかかわらず、このタイミングで経済界の偉い人や、世に数多いるブロガーたちが、「40歳以上は今の会社にいるとやばい!!!」などと煽ったりしたら、私が独立する頃には、似た様な人が増えて、競争率が上がってしまうではないか、と少し心配している。
はぁ?自分のことだけか!このクズ!とか、言われるのはごめんこうむりたい。
むしろ逆である。
私は常に人に優しくありたい。ただ、人に優しくするには、自身の心のゆとりが必要不可欠である。自身に余裕がなくても、慈愛のある行動を示せるのは、キリストかガンジーくらいのもの。
私もピリピリしていると、いつも以上に、他人に冷酷に接するのは自覚している。
独立後、仕事もろくに見つからず、ふてくされてアウトローになる。そんな自分が不幸を生み出さないか。いさかか心配なのである。
おそらくこんな記事を見ている同年代はいないと思うが、もしいたら安心して欲しい。業務自動化が進むから、特殊技能のない40歳以上はお払い箱なんて、話題先行の流行り記事でしかない。
私みたいに毎日勉強して、独立に向けた資格を取得したり、スキルを磨いたりする必要はない。そこそこの給料で、怠惰な生活ができる。今の楽な立場を十分に謳歌して欲しい。
私から同世代のアラフォーに向けて、ささやかな願いである。