「何でも聞いてくる人」が欲しいのは、答えではなく、自分への免罪符。

人生観・仕事観

世の中、「何でも聞いてくる人」がいます。

あなたの周りにも、一人や二人、いるのではないでしょうか?

そう、その人です。

勿論、分からないことを、誰にも相談せず、勝手に進めて人に迷惑をかける、なんてのは、

言語道断。特にビジネスの場では、いけないことです。

でも、そういう意味ではないんですよね・・・

ここでいう、何でも人に聞く人というのは、「人に聞かないと、何も決められない人」

です。

例えば。

私は、今でこそWEB系フリーランスですが、以前は、食品会社に長年勤めてました。

コールセンターの責任者もしてました。

コールセンターというのは、ある意味、面白い職場で、

「こんな人も、世の中にはいるんだ・・・」

という人間観察の場でもあります。

そして、最初にカルチャーショックを受けたのは、

「賞味期限が切れた商品を、食べても大丈夫か?」

と聞いてくる人の多さです。

もちろん、数日とかなら、分からないでもありません。

心配性の方なら、不安になるでしょう。

でも、大半が数日とかではなく、数カ月。下手したら、一年以上、過ぎた商品について

「食べても大丈夫?」と聞いてくるんです。

これには、正直呆れました。

だって、メーカーとして明記してる以上、

大丈夫なんていえない

なんて、普通に考えたら、分かるじゃないですか・・・

いい大人なら。

なので、

「実物も見れてないので、なんともいえませんが、期限を過ぎてる以上は、お客様のご判断になります」

という説明を、

いかにオブラートに包んで、相手を気づけないように言うか、という

しょうもない作業に終始することになります。

まぁ、半分くらいの人は

「まぁ、そうよね!おほほ~」

みたいな感じで終わるんですが、(なら聞くなよ)

残念ながら、残りの半分は、

「いや!でも!臭くないし!大丈夫でしょ??」

しつこく、何度も聞いてきます。

そこで分かりました。

なるほど。この人は、「自分の責任」にしたくない人なんだな、と。

メーカーの人が言ったから大丈夫なんだ。私が決めたんじゃない。

何かあったら、メーカのせいだ!

という思考なんです。いわゆる「他責思考」という奴ですね。

当時は、そんな言葉知りませんでしたが、

それに気づいた後、ふと色々見渡すと、

あ、そういう人って、実は周りにも結構いたんだ。と気づきました。

見る景色が変わった。というか。

不思議な感覚でしたね。

多分、それまでも友人や知人にいたんでしょうけど、フィルターがかかってたせいで、気づかなかった。

自分では責任を負いたくない人が、世の中にはこんなにいる。

いや、むしろ、そういう人の方が、圧倒的に多いんだ。と。

他責思考の人たちが欲しいのは、ロジカルに正しい答えじゃない。自分の決断への免罪符なんだな。と。

それが、26歳くらいの時ですね。

なので、最近のTwitterとかで、20そこそこなのに、とても世の中を俯瞰してみれてるなぁ~と感じる若者が多いのには驚きました。(ビジネス系のフォロワーばかりだからと思いますが)

残念ながら、他責思考の人が、自席思考に生まれ変わった、という事例は、私の知る限り、

あまり見たことがありません。

もっと、はっきりいえば、ありません。

ので、そういったタイプが身の回りに居たら、基本的に、距離を置くことをお勧めします。

私も以前は、同じ会社、さらに職場だったので、なかなか、神経がすり減り、酒量も増える人生でしたが、

今は、独立して、とても心地よい人生です。

君子危うきに近寄らず。幸せにいきましょう。

では。