新人に指導する時、「誰でもできるから」は禁句

人生観・仕事観

先ほど、下記ツイートを見た。

私も数は少ないが、新人や中途入社の方に指導する立場だった。

その上で、大変共感する内容だったので、自分なりの意見を書いておきたい。

上のツイートのダメな例として、指導係が新人に対し「適当にやっといて」と指示する姿は、まさに、どこの会社でも「あるある」だろう。

私も、会社が忙しい時は、工場応援に担ぎ出されたが、年に1回くらいしか入らないので、勝手が分からない。

そこで指導係の指示を仰ぐのだが、人によって、かなり波があるなぁ、と感じた。

その中で、少し気になったのが、

「誰でもできるので」

という言葉である。

よく耳にするセリフだし、安心させたくて出したフレーズだろうが、個人的には、あまり好きな言葉ではない。

特に、新人には言わない方が良いのでは、と思う。

理由は簡単。

いらぬプレッシャーがかかるからだ。

確かに、工場の作業は、大半が簡単である。

しかし、どんな作業も、最初はドンくさい人間というのはいるもので、得てして、そういう人が、化けたりするから不思議なものだ。

そういったタイプを、最初に委縮させるべきではない。

誰でも簡単などと、わざわざ言わず、上のツイートにあるように、見本をみせて、

同じようにやってみて、と指導し、その結果、

「なんだ簡単じゃないか・・・!心配して損した~」

こう思ってもらえれば、その指導は成功である。余計な一言など要らないのだ。

善意の一言が相手に通じるわけではない。

全てにおいて当てはまることなので、細かいが気を付けていきたいと思う。

また、もう一つ付け加えるなら、先輩が見せる見本は、「成功例」ばかりだが、「失敗例」を見せておくことも大事だと思う。

誰でも、最初は、見本のように、きっちり仕事はできないものだ。

そうなると、完璧な例だけだと、判断がつきづらい上に、無駄なプレッシャーを与える。

また、工場のライン作業などは、一度ミスを起こすと、その後の工程に影響を与えることになるので、余計プレッシャーが大きい。

始めて作業に入る人間が、一番不安になる所だ。

なので、ミスした場合どうなるか、も、成功例と同じくらい、最初に教えておくのが、大事でないかと思う。

困ったら、〇〇さんを呼べばいい、などと指導する例が見受けられるが、実際は肝心な時に、その人がいない、という事が往々にしてある。

なので、「いない場合どうするか」まで含めて、指導しておくのが良いと思う。

これも、全ての仕事に通じる内容だ。

改めて、胸に刻んでおきたい。

では。