先日、東京に1週間ほど行ってきた。
本来、ここド田舎から東京に行くには、大体の人間が早割の飛行機を利用するのだが、今回はチケットをとるのが遅れ、少々高くなってしまっていたので、夜行バスを利用した。
これまで、数時間の高速バスを利用したことは何回もあるが、夜行バスを利用するのは、恥ずかしながら、アラファーにして初めての経験だった。
で、たった1回で決めつけるのもアレだが、自分なりに夜行バスの利用方法が分かったので、まとめておく。結論からいうと、元気がありあまっている10代や20代を除けば、
4列の夜行バスは利用しない方がいい
ということに尽きる。
ちなみに利用したのは、「WILLER EXPRESS」というやつである。有名なので、おそらく多くの方が知っているだろう。 今回はあえて、行きは4列、帰りは3列を利用した。両方の違いを確かめるためだ。
まず、4列だが、おそらくWEBサイトなどで見るイメージよりも、想像以上にきつい。私が利用したのはこちらである。
見るからに楽そうである。だが、私は宣伝通りリラックス、とはいかなかった。
誤解ないように言うと、シート自体は悪くない。カノピーも中々いい具合だったし、シート自体も、十分寝れる座り心地だった。
なので、このプランが悪いのではなく、私が「リラックス」できなかったのは、4列シート自体の構造上の理由である。4列シートは下記の問題を避けることができない。
【4列の欠点】
①隣の客が不快な場合、逃げ場がない
②通路側の席は、休憩所のたびに起こされる
③窓側の席は、相手を起こさないと休憩所にいけない
特に、①がきつい。広告にはそんなこと書けないもんね。「臭い人が来たら、12時間そのままですよ」とか。
今回私の隣に座ったのは、おそらく20代の男性だったが、あまり清潔にされていないのか、中々、不快な体臭がした。とてもリラックスできない。
これが通路を隔てるくらいの距離だと、かなり退避できるのだが、隣の席で密着していると、そういうわけにもいかない。
しばらくしたら慣れるし、我慢するしかないか、と思ったのだが、休憩で一旦外の空気を吸いに出て、戻るとまた復活するのである。慣れた鼻が一旦リセットされるのであろう。人のもつ回復力をこれほど恨んだことはない。
ついでにいえば、匂いに問題なくても、不快な客はいる。私の場合、「無駄に騒ぐ人間」はあまり好きではない。
今回、隣の席ではなかったが、なにやら虫がいた?(本当かどうかしらないが)ということで、皆が寝静まっているにもかかわらず、ギャーギャーと騒ぎまくる方がいた。気持ちは分からないでもないが、最初の一声くらいならともかく、10分近く騒ぎ続けるのはどうなのだろう。
旦那に虫を探せと何回も指示を出しており、普段から慣れているのか、心底嫌そうにいながらも、ご主人が虫探しに奔走していた。ちょくちょく「もっと小声で・・・」と嫁さんに忠告していたが、本人はどこ吹く風であった。
こういった不快な人物は、声を諫めた所で、自分のパーソナルスペースにいられると、あまり気分の良いものではない。少なくとも、熟睡の壁になるの間違いない。
我ながら狭量だと思うが、私がいいたいのは、
たかが2000円ほどをケチって、こんな我慢を強いられるのはコスパ最悪
ということである。
なので、私は夜行バスを利用するなら、必ず「3列シート」をお勧めする。今回は下記のコモドを利用した。
上部にカノピーはついてないが、頭どころか、席全体をカーテンで覆えるので、自分のパーソナルスペースをしっかり確保できる。実際に座ってみると分かるが、これが想像以上に心地いい。裸足になってリラックスしようが、スマホでエロ本見ようが、全く問題ない。
今回、帰りはこの3列シートだったのだが、隣の住民も全く気にならず、夜は熟睡とはいかなかったが、5~6時間は寝ることでき、翌日も問題なく活動することができた。
長距離移動の場合、この「翌日に動く体力が確保できるか」という点も考えて、コスパ計算するべきと思う。そうなると、やはり4列はコスパが良いとは思えない、というのが私の結論だ。
あえて値段以外で、4列のメリットを上げるとしたら
・直前でも大体チケットがとれる
という点だろう。
3列はシート数が少ないので、閑古鳥がないてるエリアは知らないが、私のようなド田舎でも、直前にとるのは難しそうだった。となると、高速バスの利点である、いつでも気軽にとれる、というメリットが潰れることになる。
ただ、私はそれでも4列シートを選ぶことは今後ない。
どうしても急に行く必要が出来て、3列シートがなければ、電車か飛行機を使うだろう。その分は何かで節約すればよい。もう4列はゴメンである。
もちろん、冒頭で述べたように、コストが最優先で、他人など一切気にならない、という若者は、存分に4列を活用したらよいだろう。
今回は私のように、見知らぬ他人がそばにいるのが苦手で、体力も衰えてきているアラフォー向けに紹介文を書かせていただいた。参考になれば幸いである。