小中高への「がん教育」が義務化されるらしい

会社やめるまでの軌跡

本日は仕事を終わらせた後、後学のため、市内で行われたセミナーに参加してきた。講師は病理医。

病理については「フラジャイル」で読んだ程度の知識しかなかったが、非常にフランクな先生で、中々楽しめた。

白衣が嫌い。病院ではスーツか術衣しか着ない、というのも、漫画の主人公と同じで、性格は全く違ったが、少し親近感を覚えながら、90分の講義に聞き入った。

興味深かったのは「がん教育」についてだ。私は知らなかったのだが、がん対策基本法が改正され、その内容に基づき、2021年度から、小中高の授業で「がん教育」が実施(義務化?)されるらしい。

科目は理科かと思ったが、保健体育だそうだ。

当然、学校の教師では不可能なので、医師などの外部講師を呼ぶか、がん患者に直接話をしてもらわないといけないらしい。

今日講師をされたような先生なら良いが、医龍に出てくる権利欲の塊のような先生が来たら、小学生が可哀そうだなと、少し気になった。

私自身、母校から社会人講話の講師として何度か招かれたが、正直、学校の先生というのは、人を見る目がない。

慧眼であれば、漆黒のごときブラック企業のウチに声をかけるわけがないからだ。公務員特有の、権威、肩書に弱い傾向があると思う。いささか心配である。

さて、その「がん教育」についてだが、今回は小学生用スライドで、どういう授業を行っているか説明された。

ありがたい。馬車馬のように働かされた後だ。

私は基本、アフターファイブでは脳を使わない方針をとっているので、非常に助かる。

余談だが、東京の意識高い系の人は、仕事が終わったあとも、勉学に勤しんだり、ビジネストークに花を咲かせたりすると聞く。私には一生無理だ。田舎のブラックで良かったと思う。

紹介されたスライドの内容だが、大別すると4つのテーマに分かれていた。

  • ①がんとはなにか
  • ②がんは誰でもなるのか
  • ③がんになったら人は死ぬのか
  • ④がんにならないためにはどうしたらよいか

以下、簡単に感想を述べる。

まず、がんとは何か。一言でいえば、細胞のエラーである。本来、コピーされ、増えた後は、自然に死んでいく細胞が、エラーを起こしたことにより、増えたまま消えなくなる。

それが腫瘍として残り、体の様々な部分に影響を与える。という話だ。

いきなりむず。

誤解しないで欲しいが、私はそれなりに大人な上、仕事柄、健康食品関連の資格も持っている。なので、がんのメカニズムも当然知っている。

ただ、小学何年生にするのか知らないが、細胞の概念さえよく知らない子供にはハードル高くないか?と思ったが、どうやら杞憂だったようだ。

実際に講義した所、大体の小学生はついてくる上、「人体に細胞はいくつあるか知ってますかー?」と聞いたら、

「40兆!」「50兆とかそのくらい!」と答える子もいるらしい。(正解は諸説あるが、37兆と60兆説が有力)

なにそれすごい。ここでも東京との格差を感じた。決して「はたらく細胞」のせいではないと信じたい。

講義では何度も、東京と地方の違いを知って欲しい。どっちが良いとか悪いではない、と強調していたが、それは東京側からの視点だ。

田舎側から綺麗ごと抜きにいえば、「やっぱ都会のエリートには勝てないよ…」と感じるのが、大多数の本音だろう。

とはいえ、それは講師側も充分に分かっているはずだ。事実はどう言葉を飾った所で変わらない。それでも、直球でぶつけるよりは、現状を正確に認識してもらうことで、そこから這い上がろうとする人物に、少しでも発破をかけたい、という所だろう。

そうでもして、意識改革をしていかないと、地方は完全に都会に取り残されてしまうからだ。

さて話がそれた。

がんは誰でもなるのか、がんになったら死ぬのか。については、

「誰でもなる。死ぬとは限らない。早期発見で助かることも多い」

という話だった。

これは、次に続く、健康教育への前振りだろう。

そして、最後に、「がんにならないためにどうしたらよいか」で締められる。

おそらく「がん教育」で、国が一番言いたかったのはここだ。

ようするに、

酒やたばこは悪!運動大事!野菜・果物大事!(小学生にはココ重要)

キミたちは、その辺に気を付けて、がんにならないよう育つんだぞ!(訳:国の税金をあまり使わせないようにNE!)

という筋書きだろう。

実際、国の財政はひっ迫しているし、子供の健康意識が高まることで、将来、がんに苦しむ人が減っていくのなら、それに越したことはない。

田舎の小学生にそれを叩きこむのは、中々苦難の連続になりそうだが、

私の老後における、幸せな社会保障のためにも、ぜひとも「がん教育」を推進する皆様には、頑張って、学生にスパルタ教育を施していただきたいものである。