あなたの職場に、長時間、ずーっと周りと私語をしている人はいないだろうか。
出社してすぐや、昼食後、とかなら、少し分からないでもない。
だが、業務時間の真っただ中に、平然と、芸能人の浮気がどうのだの、ペットがどうしただの、しょうもない噂話や自分語りを、延々と垂れ流しているとなると、話は別である。
特にクリエイティブやプログラムに関する仕事をしていると、普段、それほど雑音が気にならない人間でも、流石に気が散り、業務進行に影響がでるほど、支障がでる。
はい、ようするに、私のことです。数ヶ月前までの。十年以上、周りからの私語に悩まされてきました。
今は解決しており、すこぶる健やかな毎日を過ごしております。
どうやって解決したか。
簡単である。仕事を辞めて、独立したからだ。
会社で、周りの私語が許せない人にとって、唯一の、確実な解決策。
それは「会社を辞めること」である。
「そんなことは分かっているよ・・・」とか
「それが出来ないから悩んでるんだよ・・・」という
声が聞こえてきそうだが、私も何も悩まず、この決断にたどり着いたわけではない。
自分なりに、何年も、数々の試行錯誤を重ね、その上で下した結論なのだ。
なので、私のように無駄な時間を過ごす前に、もし参考になるなら、読んでほしいと思い、この記事を書いている。
順を追って説明しよう。
まず、私語を許せない状況というのは、二つの要素から発生する。
1、私語をしまくる人
2、私語を許せない人(自分)
このどちらかを変える必要がある。
まず1だが、これは、どんなことをしようと「変わらない」。
いい大人なんだし、上司が注意すれば、少しは改善するのでは・・・
などと思っていたとしたら、それは甘い。
逆である。大人だから変わらないのだ。
子供はまだ、白いキャンパスのようなものなので、「他人が困ること」を教える余地がある。
大人の場合、それはない。なぜなら、困る人もいる事を考えて、私語をやめられない人というのは、そもそも、「他人の気持ちを理解できない」人間だからだ。そのまま、成長してしまっているからだ。
ゆえに、この手のタイプは大体、仕事ができない。
えー、〇〇さん、私語しまくりだけど、仕事もできるよー、というのは、大体「単純作業」が効率良くできるというだけである。頭を使わない作業だから、私語をしながらでも出来るのだ。
私も、最初はそうは思わず、「同じ人間なのだし、最初は難しくても、何度も指導していけば、少しずつ改善していうだろう」と考えていた。
査定の時も、「私語を控えるように」と何度も言ったが、結局徒労に終わった。特に、私の場合、それより上の人間自体が、「私語をしまくる」人間だったので、そりゃ説得力もないよね、という感じだった。
さて、他人を変えられないなら、自分を変えるしかない。
そこで、私語を許せない自分の方を変える方へ、考えた方をシフトする。
この場合、
・私語を逆に楽しめるように考えを切り替える
・配置転換を希望する
・会社を辞める
といったやり方がある。
まず、「考え方を変える」は私には無理だった。なぜ、そんな苦労を私がしなくてはならないのか、という思いと、仕事のストレスも重なり、酒量が増えた。いいことは何もない。
次に「配置転換」。これが功を奏する人もいるだろう。
しかし、同じ社内であれば、おそらく、その私語好きの人たちが、ある事ない事いいふらし、雑音が増えるリスクも考慮すべきである。この手の人たちは、他人の評価ばかり気にしているので、無駄に情報収集能力が高い。おそらく、異動した理由なども突き止め、自分たちに責任があるとは考えず、よくない噂話を言いふらすだろう。
別にそれで良いのならいいが、この程度の会社は、経営者もその程度のことが多いので、不当な評価を受ける可能性もあることは、知っておいた方が良い。
また、そもそも、配置転換しても、状況が改善されるかは「運」である。より最悪な状況を招く可能性もある点も、考えておくべきだろう。
そして、最後が、「会社を辞める」ことである。私はこれをお勧めする。
何故かというと、問題を100%解決できるからだ。
転職するなら、配置転換と同じリスクがあるが、フリーランスとして独立するのなら、一人なので、私語もくそもない。完全に解決する。
たかが私語で仕事を辞めるとか本末転倒でしょ・・・とか
そんなことじゃ、他のことにも耐えられないよ・・・とか
いう人がいるかもしれないが、それは気にしなくてよい。
たかが私語、されど私語である。
「集中できない環境で仕事する」
というのが、どれだけ苦痛で、無駄で、非効率なことか。それは分かるひとにしか、分からない。
人生を効率化することは、決して、「たかが」で済ますようなものではない。
だいたい、どうしても私語が許せない人、というのは、そもそも、一人で仕事に向かう職人タイプなのだ。
であれば、無理に組織の中で働く必要もない。昔ならいざ知らず、今では、フリーランスとして働くことはメジャーになってきている。
アメリカではすでに、全体の3割がフリーランス。あと10年もしないうちに、半分はフリーランスになると言われている。
日本もすでに、フリーランス人口は1000万人を超えている。
私語が我慢できない?なら、別に毎日耐えて、無駄なストレスをためることもない。
「会社を辞めて、フリーランスになる」
これは決して極端な考えでもない。もはや、フリーランスは、特別な職業でも何でもなく、ただの選択肢の一つなのだ。
既成概念に捕らわれず、今一度、色々な選択肢を見直してみよう。