スキルとマインド、どちらが重要か

会社やめるまでの軌跡

昼休みにネットを徘徊していたら、仕事において、スキルとマインド、どちらが重要か、という記事が出ていた。何やら色々と書かれていたが、最終的には「両方大事」という結論でまとめられていた。そうですね。

これに異論がある人はいないだろう。が、それだと100文字で記事が終わってしまうので、自分なりの考えを述べようと思う。

私の結論は「マインドの方が重要」だ。

なぜか。

プロである以上、スキルは「あって当たり前」だからである。

加えていうなら、マインドがあれば、スキルは自然と身に付くからだ。

こういうと、ようはやる気っすね!という人がいるが、違う。やる気満々なのはよい。問題は、そこから、どのような「行動」を起こしているかだ。

やる気とは発破ではない。問題解決に向けた本気の行動のことを指す。

熱意はあるが、手術は失敗ばかりです、という医者に診てもらいたい人はいない。本当に、人を治したいと思っているなら、その医者も未熟な腕で、医療を続けたりはしないのではないだろうか。

そこに、どんな綺麗ごとが踊ろうと、不完全な技術で治療を続けるなら、それは患者の命よりも、自身の中で優先度が高いもののために、エゴを通している、という事である。

医師の例は極めて極端だが、これは様々な業種にいえる。とくに経営者に多い。

環境のせい、社員のせい、政治のせい。色々言葉を並べるが、結局、根本的な問題の解決に着手しないのではれば、それは、全てにおいて、「自分の利益が最優先」である、という真実を雄弁に語っていることになる。

あなたの会社の経営者はそうでないか、一度、冷静な視点で見つめてみてほしい。

こういった社長は、自らを洗脳する能力に長けている。自分自身を騙しているので、口から出る言葉にも、本気度が宿っているのだ。最初は中々見抜けない。

だから行動を見るべきである。ぜひ、これから社会に出る若者がいたら、この視点を大切にしてほしい。

また、スキル、マインドも大切だが、コミュケーションが最も大事、というコメントも見た。

あえて突っ込むと、コミュニケーションはスキルの一部だと思うが、まぁ、意外とそう思っておらず、マインド寄りな考えの人もいるようである。才能や性格といった面も多少あるが、基本的に、コミュニケーションスキルは経験で磨かれるものだ。

常に場を乱す同僚、前言撤回は日常茶飯事の上司、メールを送っても「あれ?来てました?」ととぼける取引先。数え上げればキリがないが、社会に出れば、周りは問題児だらけである。 そんな輩を相手に、きっちり納期までに仕事を片付ける能力は、中々、一朝一夕に身に付くものではない。

パパやママがストレスいっぱいなのも、無理からぬことなのだ。多少の火遊びくらい多めに見てやって欲しい。

私もコミュニケーションに関しては、上司や周りから良い評価を受け続けてきたが、このように、ブログをチラシの裏代わりにして、文句を書き連ねているだから、相当に鬱積が溜まっていたのだろう。

最近は、さぼてんさん明るくなったねーとか、厳しいこと言わなくなったねーと言われるが、それは単に退職を決めたからである。

私が人生を変える決断が出来たのは、この問題児たちに苦しめられたせいなので、ある意味感謝しているが、15年も耐える必要があったかはいささか疑問が残る。

もし、強きマインドを持ち、無駄なコミュニケーションをとることに疲れた若者がいたら、せいぜい5年くらいで、一度人生を考えてもいいかもしれない。

そのマインドさえ忘れず、行動を続ければ、必ず道は開ける。そう、私は自身に言い聞かせている。