すぐ「人の話をまとめようとする人」、周りにいませんか
こんにちは、さぼてんです。
あなたの周りに、すぐ話をまとめようとする人はいませんか?
もしくは、あなた自身がそうではありませんか?
もしそうなら、きっとあなたは、頭の回転が速い人なんでしょう。
でもその癖は、できれば控えた方がいいかもしれません。
これは私が40歳近くなって、ようやく気づけたことです。
私は子供の頃から、すぐ話をまとめようとするタイプでした。
「それってつまりこういうこと?」
「あーなるほど、つまりこういうことね?」
と。
一対一なら、まぁOKなケースも多いです。
ですが、3人以上いる場で、
Aが話している内容を、「つまり、Aが言いたいのは、こういうでしょ?」と代弁するような行為は、あまり好ましくありません。
よく、「さぼてんさんは、話をまとめるのうまいね~」と言われ、
昔の私は、それを額面通り、受け止めていました。
しかし、年齢を重ね、自分よりも遥かに頭の回転が速い人物と接する機会も増え、ようやく気づけました。
人の話をまとめる、という行為が、相手をどういう気持ちにさせているかを。
自分がその立場にならないと気付けないものですね。反省です。
自分だったらどう思うか、を考えよう
当たり前のことですが、自分だったら同じことをされたらどう思うか、これが重要です。
私も、打ち合わせで、自身が説明した時、
「あー分かりました。結論はこういう事ね」
と言われると、
「いや確かにそうなんだが・・・」という多少不快な気持ちが、正直生まれます。
それは何なのか考えてみました。
まとめると、以下の気持ちです。
- 結論だけでなく、背景、思いを伝えたい気持ちがある
- そこに至るまでのプロセスを軽く見られた気持ちになる
なんと女々しいことか!いい大人が。
でも、偽らざる本心なんですよねこれ。
結論が一番重要ではないケースがある
まず、相手によっては、結論が一番ではなく、そこに至った理由を、伝えたい時があります。
情に訴える時などですね。
例えば、とても親しくしている取引先がミスをして、上長に報告するとします。
結論だけいえば、上司はそれだけで判断します。会社は友達ごっこでもありません。
ですが、助け合いで生きてる部分も少なくないのは事実です。
特に田舎の中小企業では、それが顕著です。
担当の自分としては、今回のミスはあえて飲むことで、次回、より貢献してもらえるよう働きかけた方がよい、という思いがあるかもしれません。
そうなったら、一番伝えたいのは、ミスをしたという結論だけでなく、そこ至った原因をどのようにうまく説明するか、になります。
なので、その思いを理解していない、外野からまとめられると不快になるわけです。
ほかにも、自身の感情をうまく言語化できない、というのは、口下手な人でなくても、よくあることです。
それを外野から「こういうことが言いたいの?」とまとめられると、不快なのは当然です。
また、結果に至るまでのプロセスを軽視されている(ように感じる)のも、気持ちよくありません。
たしかに、仕事とは結果です。ですが、過程に意味はないのかと言われると、私は違うと思います。
特に、これからは人材不足の問題がさらに深刻化していきます。結果だけで全て判断するなら、AIと同じです。
人間として働く以上、結果以外も評価してくれる所で働きたくなる、というのは、自然な感情ではないかと思います。
言葉は多様。あえて、分かりにくく話す人もいる
また、わざと結論から言わない、あえて分かりにくく説明する、という人もいます。
悪く言えば、相手を試している、見定めるためにしているんですね。
私も部下にたまにやります。
今まで教えたことを理解しているか?本質が分かっているか?と試したい時、
あえて、自身がそこまで分かってない風に、質問したりします。
すると、部下の理解度も測れるし、あえて自分を下げることで、部下のモチベーション向上につながったりします。
この辺りの機微が、若いころは分かりませんでした。
実際に、自身で部下の教育をするようになり、
もしかして、当時の上司は、あえてまわりくどく言ってたのでは?
と思うことが多くなりました。それで得た答えです。
言葉とは、とても繊細なものです。
そのまま情報を伝えること、あえてぼかして伝えること、優しい嘘をいうこと。
それぞれ、色々な形があります。まして、人の心は読めません。
いつも、結論をまとめようとはせず、100%話を理解したつもりでも、
「それはどういうこと?」など、一旦違う言葉で問いかけたりすることで、今よりも円滑なコミュニケーションが生まれるかもしれません。